2012年12月6日木曜日

鈴鹿選手権 第7戦 レースレポート Avanti/SUZUKA Masters

鈴鹿選手権 第7戦は、12月2日に快晴のもと開催された。
ハラダカートクラブからは総勢26名のドライバーが参戦し、クラブ史上最も多くのエントリーを集めた。

PRD Avantiクラス
今季初の予選落ちが出るレースとなったAvantiクラス。エントリー台数は38台のため、公式予選と予選ヒートは2グループに分かれて行われた。Aグループの公式予選、浅野秀彦(FA-KART)が2位のタイムで予選ヒートのフロントローを獲得。また、3位に松浦優一(CRG)、5位に葛西徳昭(FA-KART)が続く。予選ヒート、オープニングラップでトップを奪ったのは浅野。松浦も3位につけ上場の滑り出しを披露する。浅野はレース中盤までトップを維持していたが、後半ペースが落ちてしまい3位に後退する。それでも今期最上位から決勝をスタートする。松浦も4位にドロップしたものの、こちらも今期最上位。好調だった葛西はスピンを喫し後退。6位には武内広明(FA-KART)が追い上げた。葛西は13位、辻野弘之が14位でここまでが予選通過。初参戦の金田敦史(FA-KART)はペースが思ったように上がらず16位。セカンドチャンスヒートへ回ることとなった。
Bグループはチャンピオン争いをしている強豪ドライバーが固まり、レベルの高いグループとなった。その中で加藤雄祐(TONYKART)が8位、平野達矢(FA-KART)が10位とまずまずの順位。前回のレースで3位だった川北浩之(FA-KART)は13位と調子が上がらない。予選ヒートは加藤、平野、川北がポジションアップに成功。トップの2台は別次元の速さを誇るが、それ以下のドライバーは射程圏内に見据え決勝に進む。久しぶりの参戦の吉武具史(FA-KART)、見田達哉(FA-KART)はそれぞれ11位、13位で予選通過。葛西佑紀(CRG)はドタバタした予選であったが、14位で予選を通過した。
午後に行われたセカンドチャンスヒート。10名のドライバーが上位6位までの予選通過を目指す。4番手スタートの金田は他のドライバーとともにオープニングラップでアクシデントに巻き込まれる。再スタートし、上位を目指す現在の順位は7位。後ひとつで予選通過。前のドライバーを追いかける金田はその隙を突かれて8位に後退。それでも上位を目指し走行を続けるが、1台パスするのが精一杯で7位フィニッシュ。惜しくも予選不通過となってしまった。
迎えた決勝ヒート。台数はもちろんフルグリッドの34台。迫力あるスタートが披露された。6番手スタートの浅野は抜群のスタートを切り、3位にポジションアップ。その後、そのポジションをキープしながらレースを展開。また松浦、武内も上位につけ、一時上位トップ6に3台のHKC勢が走行する。レース中盤、突然浅野のペースが落ち始める。3位だったそのポジションを失うと、瞬く間に順位を下げてしまう。変わって上がって来たのは松浦。5位を堅守しながら4位のドライバーを追い詰める。その後方では武内が走行していたが、こちらもペースが落ちてしまい、後方のドライバーにバトルに巻き込まれる。また、その中で川北がペースアップしポジションをどんどん上げてくる。レース後半、松浦はついに4位にドライバーを射程圏内に。ラストラップ直前の最終コーナーで仕掛けるも失敗。気を取り直して3コーナーでインにねじ込む。しかし、痛恨のスピンアウト。順位は一気に10位に後退。結果、川北が追い上げ7位。武内が9位、松浦は10位でここまでがポイントを獲得した。序盤3位を走行していた浅野は悔しい14位となった。


30歳以上のドライバーがMAXエンジンワンメイクで戦うSUZUKA-Mastersクラス。エントリー台数は20台。
今シーズン、開幕戦で表彰台に上ったものの、その後調子を落としていた飯山知一(INTREPID)は公式予選で6番手。シーズン途中からこのクラスに参戦の中西智紀(FA-KART)は16位となる。
予選ヒートは抜群のスタートで飯山が4位に浮上。中西はポジションを維持しながらのレースとなる。トップ2が逃げる展開の中、飯山はレース中3位にポジションアップ。そのままレースを終え、今期2回目の表彰台へ絶好のポジションにつけた。中西はスタート順位と同じ16位フィニッシュ。
決勝ヒート。スタートの1コーナー、2位の選手がスピンを喫し上位グループが混乱する。その間隙を縫って飯山がトップに浮上する。中西もポジションをアップしてオープニングラップを終える。トップ争いは飯山と予選ヒートでトップだったドライバー。ペースは明らかにライバルのほうがよく、安全なマージンを築けないままレースは進行していく。何度か仕掛けられる場面もあったが、それを必死に守り抜く飯山。ファイナルラップ、0.5秒以内の両者は一歩も引かず周回する。飯山は最後までライバルに決定的な隙を与えず見事トップチェッカー。鈴鹿選手権での自身初優勝を飾った。中西も10位でフィニッシュし念願のポイントを獲得した。

0 件のコメント:

コメントを投稿