2011年10月5日水曜日

鈴鹿選手権シリーズ 第6戦 レポート

鈴鹿選手権シリーズ第6戦は10月2日開催された。

SUZUKA-Mastersクラスには飯山知一(INTREPID)が出場。あまり調子の出なかった土曜日を経て、迎えた日曜日の公式予選は8番手。トップとはコンマ5秒差、まだ復調できていない。しかし予選ヒート、スタートで3番手にジャンプアップするとそのままフィニッシュまでもっていく。迎えた決勝。スタートから無難に3番手をキープすると、トップ2台を追っていく。しかし、トップ2台は速く、さらに後方からも追い上げられる。それでも飯山はなんとか3番手を守りきり、今季初の表彰台を獲得した。

KT100Sクラスは42台の大量エントリー。全日本FP-Jr.選手権に出場中の稲寄速人(INTREPID)はA組の公式予選でまさかの14番手。だが、予選ヒートで激しいバトルに打ち勝ち9位フィニッシュ。決勝は18番手スタート。34台フルグリッドの大バトルが始まり、稲寄はスタートから積極的に仕掛けていく。途中10番手以内まで浮上するが、終盤ペースが上がらず14位フィニッシュ。順位はよくなかったが、全日本最終戦に向けていい練習になった。

SFCクラスクラスは16台のエントリー。4年連続チャンピオンまであと4ポイントと迫った清水寿昭(TONYKART)、白川孝広(KOSMIC)、野田卓司(KOSMIC)の3人が挑む。公式予選、タイム合戦が始まる直前、清水がトラブルでストップ。まさかのノータイムとなった。白川は最終ラップでトップタイムをマークし、予選のPPを獲得。野田は7位と少し出遅れる。予選ヒート、フォーメーションラップで清水がまたもトラブルでリタイヤ。チャンピオン最筆頭が苦戦している。PPからのスタートだった白川はスタートで2番手にドロップ。しかし、中盤にトップを奪い返し決勝のPPを獲得する。野田はスタート順位を同じ7位でフィニッシュ。ベストラップもまずまずで表彰台を目指す。決勝ヒート、全車スタートする。白川、野田、清水とも問題ないスタートを切る。白川は5台でトップグループを形成する。終始有利にレースを展開する白川は中盤から抜け出し独走態勢を築いていく。野田は少しペースが足りず、トップグループから徐々に遅れていってしまう。清水は最後尾からハイペースで1台ずつ順位を上げていき、レース中盤にはトップグループに追いつく。白川は独走。2番手の選手も単独走行。ついに清水は3番手まで浮上する。そしてファイナルラップ、白川は問題なくトップチェッカー。清水は最終コーナーでアクシデントに巻き込まれる。しかし、コースアウトしながらも6位でフィニッシュ。野田は予選と同じく7位でフィニッシュ。清水は前人未到の4年連続チャンピオンとなった。

IAME MASTERS CUPのタイトルをかけられたX30クラス。エントリー台数はエンジンにちなんでか30台。公式予選は高瀬啓太(FA-KART)が5番手。前日好調の米川直宏(FA-KART)は8位。ルーキーの菅有輝(FA-KART)が18位、なかなか練習走行ができなかった葛西佑紀(CRG)は25位と出遅れる。予選ヒート、高瀬はスタートに失敗。順位を大幅に落としてしまう。逆に米川、菅はポジションアップ。葛西は無難なスタートをしたものの2周でリタイヤと歯車が合わない。菅はバトルで接触しリタイヤ。一方米川は1台ずつ確実に順位を上げていき、最終的に3位フィニッシュと優勝を狙えるポジションに。高瀬は挽回できず13位フィニッシュ。決勝ヒート、ローリング中、菅は他者と接触しストップ。復帰したもののリタイヤ。非常に悔しい結果となった。スタート米川は2番手に浮上。一時はトップに引き離されるが、後続を引き連れてトップに迫る。中盤、4台によるバトルとなり、トップを狙うが、逆に2台にパスされ4位にドロップ。もう一度トップを目指すが、ここにきてペースが上がらない。結局4位フィニッシュと悔しい結果に。高瀬は13位フィニッシュ、葛西は完走し16位フィニッシュとなった。

最終戦となったPRD Avantiクラス。チャンピオン争いの岡本孝之(TONYKART)は公式予選で4番手。加藤雄祐(TONYKART)も6番手とまずまずの順位。初出場の辻野浩之(FA-KART)は26位と出遅れる。予選ヒートはチャンピオン候補3人+2人の5ドライバーバトル。その中で岡本は2番手を争ったままファイナルラップへ。少しペースの落ちたドライバーが最終コーナーでブロックラインを取る、そのクロスを狙って岡本がインに飛び込むが接触。これが大きなアクシデントとなり、十数台が巻き込まれる。少し後方を走っていた加藤はそれに巻き込まれ横転。辻野は落ち着いて避けてフィニッシュ。岡本も再スタートしフィニッシュ。岡本は17位、辻野18位、加藤はDNFで26位。決勝ヒート、チャンピオンへ優勝しかない岡本は1周目に10台をパス。その後順調にポジションを回復し、4番手まで浮上する。しかしトップ2台は遥か前方。しかも後続が追いつきバトルとなる。結局岡本は6位フィニッシュに留まり、チャンピオンを逃してしまった。加藤は突貫で修復したシャーシと、捻挫した足でペースが作れず18位。辻野は初レースを25位でフィニッシュした。

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