2012年1月29日日曜日

2012 SL中日本シリーズ Round1

2012SL中日本シリーズRound1は、1月29日カートランド三重で開催された。

YAMAHA TIAジュニアクラスは4台のエントリー。
TTトップは鶴田哲平(トレンタクワトロ鈴鹿)。2番手に村松伸一(ハラダカートクラブ)が並ぶ。予選から鶴田と村松のマッチレースが展開。一度は鶴田をパスした村松だったが、すぐさま抜き返され2位。鶴田はトップを守り決勝のPPを獲得する。
第1戦の決勝ヒート。鶴田、村松の順で1コーナーに飛び込む。3位は須永光(NEXT-ONE)、4位は中森広翔(NEXT-ONE)。村松は鶴田のピッタリ背後に食らいつき独走を許さない。鶴田は村松をうまく押さえ込む。一触即発のレースが続いた中盤、周回遅れを処理するところで村松が鶴田に接触。村松はスピンを喫し万事休す。鶴田は独走となりそのままチェッカー。見事デビュー戦の優勝を飾った。スピンしながらもすぐに復帰した村松が2位。3位中森、4位須永となった。
第2戦はスタートで鶴田がオーバーラン。その隙を突いて村松がトップに躍り出る。しかし、その先の3コーナーで今度は村松がオーバーラン。鶴田がトップを奪い返す。3度テールトゥノーズのバトルが展開される。その状態が続いた終盤、ついに村松が鶴田を捕らえる。初めてトップでコントロールラインを通過した村松は、その後の鶴田の猛攻を防ぎきり、見事初優勝を飾った。2位は鶴田。3位中森、4位は須永であった。少ないエントリーではあったものの、非常に見ごたえのあるバトルは観客を大いに沸かせた。

SSチャレンジカップクラスは6名のエントリー。
TTトップは柳秀治(ハラダカートクラブ)。2位は行方秀成(ハラダカートクラブ)、3位は女性ドライバー天白有紀(NEXT-ONE)がつける。予選ヒートは柳が圧勝。2位は天白が浮上し、行方は3位にドロップ。4位はTT6位から川北秀夫(NEXT-ONE)が浮上。
第1戦決勝ヒートは柳、天白、行方の順でレースが進行する。体力的にも厳しいと語っていた柳であったが、終始ペースを乱さずトップを快走。天白は一時柳に詰め寄る場面もあったが、オーバーテイクには至らない。結局、そのまま順位変動なくチェッカーが振られ、柳が開幕戦の優勝を飾った。
第2戦は行方がスタートダッシュを見せ、天白を抜き2位に浮上。柳はホールショットから徐々に後方との差をセーフティマージンまで築く。2位に上がった行方であったが、マシンの調子が悪くペースを上げられない。柳に詰め寄るどころか天白に攻め立てられ、レース中盤その2位の座を奪われてしまう。2位に上がった天白、ハイペースで柳を追いかけ、終盤、最終コーナーでついにトップに躍り出る。しかし、柳が最後の最後にそれを返しトップ浮上。なんとかそのままチェッカーまでカートを持っていき、見事連勝を飾った。2位は惜しくも天白、3位行方、4位川北であった。

YAMAHA-SSクラスは11台のエントリー。
TTトップは清川善文(14マースMS)。2位加藤立誠(KART KOZO R)、3位高田唯希(トレンタクワトロ鈴鹿)。1~3位のタイム差はコンマ02秒という接戦のTTであった。予選ヒート、スタート後の2コーナーでアクシデント発生。上位陣は巻き込まれなかった。トップ清川、2位加藤、3位高田、4位には稲寄速人(ハラダカートクラブ)が浮上。上位4台接戦でレースは進行。終盤の8周目、加藤が清川をオーバーテイクしトップ浮上。初めてのKLMレースで見事な走りを披露する。その後方では稲寄が高田を最終コーナーでパスし3位でフィニッシュ。決勝のPPは加藤、2位清川、3位稲寄、4位高田、5位大森光晟(トレンタクワトロ鈴鹿)がつける。
第1戦決勝ヒート。PP加藤はホールショット。2位には稲寄が浮上。3位清川。4位に大森が浮上し、高田は後方にドロップする。今度は上位3台のバトル。5周目稲寄が加藤をオーバーテイク。TT6位からついにトップに浮上する。2位にドロップした加藤であったが、3位清川の猛攻はなんとか防ぐ。終盤、加藤が徐々にペースアップし稲寄に詰め寄る。一時は独走になりかけたが、加藤の猛攻に耐えるファイナルラップ。なんとか稲寄はその攻撃を防ぎきり、見事SSクラスでの初優勝を飾った。2位は初レースながらの加藤。3位清川、4位大森、5位は追い上げた高田が入った。
第2戦決勝ヒート。第1戦のスタート同様、稲寄が清川をパスし2位に浮上する。トップは加藤が守る。しかし、このレースは非常に激しいバトルの繰り返しとなった。4周目、稲寄がトップ浮上。しかし6周目加藤が返す。7周目稲寄がさらにトップへ。しかし8周目加藤がさらに返す。9周目、三度稲寄が加藤をパス。これで5回トップが変わる。10周目、加藤がまたまた稲寄をパス。稲寄はこの後のポジション位置が悪く、清川、大森に抜かれ4位に。しかし稲寄はすぐに大森をパスし3位へ。さらに清川をパスしすぐさま2位浮上。清川は混戦に巻き込まれ5位にドロップ。2位に返り咲いた稲寄は猛プッシュを開始し、トップ加藤に3周で追いつく。その勢いのまま14周目トップ浮上。しかし、レースはこれで終わらない。ファイナルラップの3コーナー、加藤が稲寄の隙を突きトップへ。逃げる加藤、追う稲寄。最終コーナー、加藤がブロックラインを通る。稲寄は真ん中ライン。加藤がインを一瞬はなした隙に、稲寄が飛び込む。見事オーバーテイク。稲寄は素晴らしいバトルを制し2連勝を飾った。逆転に次ぐ逆転のレース展開に観客、関係者から大きな拍手が与えられた。

次回SL中日本シリーズRound2は4月15日に開催される。
また、このレースには津ケーブルテレビさまの取材があり、2月3日PM6:00からのニュースで放送される。

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