2011年11月16日水曜日

CIK/FIA World Karting Championship for KF1 Round5 SUZUKA

CIK-FIA世界カート選手権の最終戦は、2011年11月10~13日の日程で、鈴鹿サーキット国際南コースにて開催された。
本来は開幕戦として5月に開催される予定であったが、3月に発生した東日本大震災の影響で、11月開催に延期されていた。

今年から始まった世界カート選手権は、レースフォーマットが通常のカートレースとは異なり、土曜日にクオリファイングプラクティス(公式予選)、ファイナルレース1、ファイナルレース2、日曜日にもう一度クオリファイングプラクティス、ファイナルレース3、ファイナルレース4と、合計で決勝ヒートが4回行われる。ランキングポイントはそれぞれのレースで与えられ、Roundごとにそのベスト3レースを有効とされる。

レースウィークの木曜日はなんとかドライで走行ができたものの、金曜日は雨となり走行をキャンセル。土曜日のレースを迎えることとなった。
このレースにはFA-KART RACING TEAM(ハラダカートクラブ)から佐藤奨二(FA-KART/VORTEX/B'stone)がスポット参戦。地元の鈴鹿でどこまで世界の強豪に挑めるか。
土曜日のQF、佐藤はここで日本人2位となる7位を獲得。全日本組ではトップタイム。Race1、スタートで順位を下げてしまった佐藤であったが、レースが進むにつれて徐々に順位を回復し、10位で完走を果たした。Race2、あまりにも遅いWKCのローリングに苦戦し、またしても順位を落としてしまう。そこからまた追い上げを開始するが、2コーナーで他のドライバーに当てられドロップ。復帰するものの、あまりにも前との差が開きすぎてしまい、15位でフィニッシュするのがやっとであった。
最終日、日曜日。QFは11位。トップとの差はコンマ3秒ほど。Race3、スタート直前の最終コーナーで、キャブにガスが来なくなり失速した佐藤は、なんとかエンジンを再始動させレースに加わる。前との大きな差ができたため、Race4に向けタイヤを温存するためにリタイヤを選択する。そして最終レースのRace4。かなり遅いローリング、慣れないスピードに苦戦し出遅れてしまう。ここで吹っ切れた佐藤は、全周回タイムアタックのごとくペースアップ。また1台、また1台とライバルを抜き去り、中盤には10位にポジションアップ。そこならファイナルラップまでBIRELのワークスドライバー、リボール・トマンとバトル。1度は抜いたものの、世界の強豪は最後まで強く、最終的にオーバーテイクされた。それでも4レース中最高の9位でフィニッシュした。

全体的にはヨーロッパ組が上位を占めた世界選手権。日本との差はまだ少しありそうだが、Race4で2位になった藤波、3位の佐々木は一矢報いた。
2012年の世界選手権はRound2で5月に開催される。

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