2010年12月6日月曜日

SL中日本シリーズ第7戦 YAMAHA-SSクラス

2010年SL中日本シリーズは12月5日、カートランド三重にて第7戦が行われた。
YAMAHA-SSクラスは鏡友和(トレンタクワトロ鈴鹿)がランキングトップ。2位に清川善文(14マースMS)。清川は逆転チャンピオンになるには2位以上が絶対条件。鏡は6位以内で確定という展開で開催された。

まずはTT。鏡は貫禄のトップタイムで予選ヒートのPPを獲得。2位はスポット参戦の女性ドライバー、南波久栄(TRSF with Brave One)がつける。3位は上村和也(Com.DR)。清川は6位と少し苦しい。
予選ヒート、トップ鏡を先頭に南波、上村の3名が争いを展開する。スタートで5位に浮上した清川はペースが上がらず、逆に江藤剛士(トレンタクワトロ鈴鹿)に追い詰められる。江藤はその後、清川をパスし、4位の山本政宏(NEXT-ONE)をも抜き去り4位浮上。一昨年チャンピオンの意地を見せる。トップ鏡はいつものようなスピードが見られず、南波と上村に攻め立てられる。中盤、遂に南波が鏡をパス、トップに浮上する。レースはそのままの順位でフィニッシュを迎え、南波は決勝のPPを獲得。2位は鏡、3位上村、4位江藤、5位山本、6位清川。
いよいよ決勝。スタート1コーナーでアクシデントが発生。山本がこれに捕まり後退。トップ集団に変わりはなく、南波、鏡、上村のバトルは予選同様、続いていく。4位は江藤。5位に上がった清川はペースを取り戻し、江藤に襲い掛かる。トップ集団は南波に守りの走行を続けているためか、鏡、上村が隙を狙っている。手に汗握る展開。最終戦でこのような激しいバトルを誰が予想したであろうか。そして3台がテールトゥノーズのままファイナルラップへ。抜きどころの3コーナーをブロックラインで守る南波。わずかなドアの隙間を狙う鏡。逆転の優勝を狙い研ぎ澄ます上村。最終コーナー、南波は見事15周耐え切り、今季初優勝を飾った。2位は鏡が入り、2010年のチャンピオンを獲得した。3位は上村。4位は江藤。5位は終盤、一度は江藤をオーバーテイクしたが、再逆転された清川。全力を出し切った清川は、悔しさをにじませながらも満足な表情を見せた。

2011年のSL中日本シリーズの開幕戦は2月13日。大きな変貌を遂げるこのシリーズの行方は誰にも予想できない…。

0 件のコメント:

コメントを投稿