2015年4月9日木曜日

全日本カート選手権 西地域 第1戦


2015年 全日本カート選手権は3月29日、滋賀県・琵琶湖スポーツランドにて開幕した。
FA-KART RT+HKCからはFP-Jr.カデットクラスに伊藤琢磨(FA-KART/YAMAHA/DL)、FP-Jr.クラスには静谷優佑(FA-KART/YAMAHA/YH)の2名が参戦した。

FP-Jr.カデット
ドライでの前日走行で、まずまずの調子であった。日曜日は公式練習直前に雨が降り始め、ドライタイヤとレインタイヤの皮むきをすることに。公式予選の時点では完全にウェットコンディションになった。その公式予選ではうまくタイムを伸ばすことができず8番手となる。

予選ヒートの周回数は14周。スタートから積極的に攻める伊藤は、オープニングラップを5位で終える。さらに2周目には4位、3周目には3位に浮上する。攻める手を休めない伊藤は5周目には2位に浮上し、トップ追撃の体制を整える。レース中盤、伊藤はトップの背後に迫る。そしてついにトップに躍り出る。しかし、トップの選手も負けじと逆襲し、トップ争いの2人はポジションを入れ替えながら周回を重ねる。伊藤は最後は無理はせず、2位でフィニッシュし、決勝のフロントローを獲得した。

決勝ヒート。チャンピオンに向けての第1歩である。スタートでトップに躍り出る伊藤。しかし、オープニングラップの8コーナーでインを差され2位に後退。伊藤はこの序盤、キャブレターの調整に苦しみスピードが出せず、トップを追うどころか3位の選手に攻められる。それでもレース中盤にはキャブレターセットもかみ合い後ろを引き離していく。伊藤はトップよりも速いタイムで周回を始める。しかし、序盤で3秒近い差をつけられたマージンは、わずかずつしか縮まらない。終盤、トップの選手もペースアップし、その差を守られてしまう。結局、伊藤は2位でフィニッシュ。今回は負けてしまったが、チャンピオンシップに関して言えば大きなポイントを獲得した。


FP-Jr.
今年から全日本カート選手権に初参戦する静谷は、思うようにラップタイムを刻めず苦しい展開が予想された。公式練習では雨の影響を考え、伊藤と同じくドライ、ウェットともに熱入れをすることになった。続く公式予選はウェットコンディション。雨を得意としていない静谷は思うようにタイムを更新することができず23番手とほぼ最後方に沈んでしまう。


予選ヒート、シャーシセットアップを大幅に変更し調子が上がってきた。スタートからポジションをどんどん上げていくと、他のドライバーのアクシデントもあり序盤で10位前後までポジションアップ。しかし、中盤に移ろうとするところで、追いかけていた選手がスピンアウト。ギリギリでよけれたと思ったがリアタイヤが接触し、チェーンが外れてしまってリタイヤ。悔しい予選となってしまった。

決勝ヒート。グリッドは22番手。予選で完走できなかったため、タイヤのエア圧などギャンブル性の高いセットアップで挑まざるをえなくなった。スタートからオープニングラップは好調で他の選手の隙をかいくぐりポジションを回復していく。しかし、バトルが激しいFP-Jr.クラスでは、少しの躊躇が大きな溝となり、攻めあぐねていたところ逆にオーバーテイクされペースダウン。そしてさらに後方の選手に迫られ、常に守りの体制となってしまう。こうなると自分のペースで走ることが許されず最後尾までドロップすることになってしまった。また、セットアップが前半過ぎて後半は苦しい走りになり、最終的に19位でフィニッシュ。だが、完走というのは次のレースに向けての大きな一歩となり、自身のレベルアップにつながる。(1名がペナルティを受けたため、最終結果は18位)


次回の全日本カート選手権 西地域 第2戦は、5月16~17日に岡山県・中山カートウェイにて開催される。


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