2011年3月29日火曜日

全日本選手権(西)第1戦 中山サーキット

2011全日本選手権シリーズ西地域・第1戦は岡山県・中山サーキットにて3月26~27日の日程で開催された。
一時は東北関東大震災の影響で開催されるか危ぶまれたが、無事開幕した。

ハラダカートクラブからは3名のドライバーが挑戦。
FP-Jr.クラスに参戦したのは稲寄速人(INTREPID)。稲寄は初めての中山サーキットでの事前練習を3日間行い、ポイントとなる2コーナー、S字コーナーをうまく攻略。トップともそん色ないタイムを記録しており、期待がかかった。
しかし、土曜日の練習走行、デリバリーされたエンジンがいまいち調子が出ない。キャブ交換などを行ったが、あまり改善せず日曜日を迎える。
公式練習でもいろいろ試すが、なかなかタイムを上げられず公式予選へ。その公式予選は完全におかしくなってしまい、レーシングスピードが出せずピットイン。最下位の予選スタートとなった。
キャブレターを別のものに変更し挑んだ予選ヒートはスタートからポジションを上げていく。相変わらずストレートスピードは遅いものの、なんとか踏ん張りきり15位。
迎えた決勝ヒート、スタートでイン側キープを果たした結果、何台かのアクシデントを切り抜け8位までポジションアップ。エンジンも大分復調し、前を追いかける。しかし、絶対的なストレートスピードの足りなさはワンミスでオーバーテイクされる苦しい展開。後半はペースキープをできたが、結局14位フィニッシュであった。

全日本選手権に昇格したFS125クラス。オープンシャーシにX30エンジン、DUNLOPのハードコンパウンドハイグリップタイヤDESを使用してのレース。高瀬啓太(FA-KART)、米川直宏(FA-KART)の2名が出場。事前練習1日だけで挑んだレースウィーク。土曜日に初めてのDESで走行するが、他のドライバーに少しタイムで遅れをとっている。少しでも追いつこうと周回を重ねた。
日曜日、公式練習を経て公式予選に突入。他のドライバーのスリップを狙うが、うまく捕らえきれず米川11位、高瀬12位と出遅れる。予選ヒートはスタートで米川がミスしドロップ。高瀬はまずまずのスタートで前を追いかける。集団に引き離されまいと走行を続けるがなかなかラップタイムも上がらずチェッカー。高瀬はスタート順と同じ12位、米川は2ポジションダウンの13位となった。
30周の決勝ヒート。体力的にもタイヤにも厳しいこのレース。スタートから順位を上げた米川。高瀬は少し手間取ったスタート。序盤、上位グループがバトルを展開したため米川はその後方で走行。高瀬はバトルを展開。中盤から上位グループのバトルでアクシデントが発生。うまく切り抜けた米川は7位までポジションアップ。しかし、終盤でオーバーテイクされ8位にドロップ。そのままチェッカーとなった。高瀬は最後までペースアップできず14位に終わった。

2011年3月23日水曜日

SL琵琶湖シリーズ 第1戦

SL琵琶湖シリーズ第1戦は3月20日に開催された。また、このレースは併催でブリヂストンシリーズ西地域の第1戦でもあった。

YAMAHA-SSクラスに出場した清水聖也(STORM)は、久しぶりの琵琶湖で、練習走行もあまりできていない状態での参戦。TTは24台中18位。予選ヒートは21位とスタート順よりもポジションを下げてしまう。決勝、予報どおりのウェットコンディション。NEWタイヤが無く、苦しい戦いが展開され、最終的には18位とTTのポジションに戻した結果となった。

ブリヂストンシリーズのカデットクラスに出場したのは伊藤琢磨(FA-KART)。このクラスのエンジンはSUBARU KX21。TTで5位を獲得した伊藤は、予選で12位まで下がってしまう。しかし、ウェットとなった決勝で5位まで盛り返した。初めての全国的なSUBARUクラスで見事なリザルトを残した。

SLレインボーシリーズ第2戦

3月20日、桑名市・レインボースポーツカートコースにてSLレインボーシリーズの第2戦が開催された。

このレースにはハラダカートクラブから3名のドライバーが出場。
YAMAHAカデットクラスに出場した真弓陽(WF-TRY)は公式練習で好調な走りを見せる。しかし、TTから謎の不調に見舞われ8位、その後予選・決勝でも解消できず8位に終わった。しかし、レース終了後トラブルの原因を発見。次回レースはまた表彰台争いを見せてくれるであろう。
YAMAHA-SSクラスには平野喜丈(FA-KART)、平野元則(FA-KART)の兄弟が開幕戦に続いて出場。TTでそれぞれ3位-4位を獲得した2名は、予選で元則が逆転。決勝ヒートは喜丈がローリングでプラグのトラブルが発生し悔しいDNS。元則はレインボー2戦目で表彰台の3位を獲得した。

スケジュール

4月1~3日の全日本選手権の延期により、スケジュールの変更がありました。

3月26日 カートランド三重(午前中)
3月27日 カートランド三重
4月3日 カートランド三重

また、3月27日は鈴鹿走行日も追加されております。

全日本選手権(西)第1戦 中山サーキット

2011年全日本カート選手権・西地域・第1戦が3月26~27日の日程で、岡山県・中山サーキットにて開催される。
3月11日の東北関東大震災の影響で、数多くのレースイベントが中止・延期される中、ようやく全日本選手権も開幕する方向だ。

ハラダカートクラブからは3名のドライバーが出場。まず、FPジュニアクラスには昨年からの継続参戦の稲寄速人(INTREPID)が出場する。初めて中山でのレースではあるが、練習走行を冬から精力的に行い、コース慣れは問題ないとのこと。まずはポイント獲得が目標となるであろう。
全日本選手権に昇格したFS125クラス。シャーシは自由、エンジンはIAME X30、タイヤはDUNLOP DEHの仕様。このクラスには米川直宏(FA-KART)、高瀬啓太(FA-KART)が参戦。基本的に昨年と同じではあるが、タイヤがハイグリップ(CIK公認)ハード、そして物議をかもし出しているフロントブレーキの禁止が主な変更点。まだタイヤのテストは行っていないが、パフォーマンスの低下はまずまずという。土曜日の練習が重要な鍵となりそうだ。また、フロントブレーキの禁止は、多くの参加ドライバーが「オーバーテイクが難しくなった」とのこと。接触を覚悟してのインへの飛び込みは避けたいところ。公式予選のタイムが最後まで響く可能性がある。米川、高瀬の両名は先日中山を初走行。初めてでコース慣れが目標だったが、経験も増えてきた2名は最後まで走り続けた。残りはシャーシのセットアップが速さへの秘訣となりそうだ。

鈴鹿選手権第2戦 X30クラス

鈴鹿選手権シリーズ第2戦のX30クラスは11台で行われた。

ハラダカートクラブからは3名のドライバーが出場。公式予選は見ごたえのあるタイムバトル。上位グループはスリップを使いあいどんどんタイム更新。最終ラップでタイムを更新した米川直宏(FA-KART)は3番手。うまくタイムを出せなかった高瀬啓太(FA-KART)、菅有輝(FA-KART)はそれぞれ9位、8位。

予選ヒートは1コーナーでアクシデントが発生。隙をついて高瀬がポジションアップ。菅は巻き込まれなかったが、3コーナーでスピンアウト。そのまま再スタートは切れたものの、ピットに戻りリタイヤ。3番手でトップを追いかける米川は中盤4番手にドロップ。セットが決まりきれないシャーシと、調子の出ないエンジンに苦戦する。高瀬はタイヤをいたわりながら走行。米川は4位、高瀬は6位でフィニッシュした。

決勝ヒート、スタートは全車きれいに決まる。米川・高瀬はまずまずのスタート。菅はポジションをアップ。序盤ペースの上がらない米川は苦しい展開。高瀬と菅も自分のベストの走りを披露する。中盤からペースアップをしたのは米川3位争いに潜り込み機を伺う。その後方は高瀬と菅がランデブー走行。しかし、終盤でも順位の変動は無くそのままチェッカー。米川は5位、高瀬が6位、菅は7位となった。

鈴鹿選手権シリーズ 第2戦 RMCクラス

鈴鹿選手権シリーズ第2戦のRMCクラスには当初、34名のドライバーがエントリーしていた。3月11日に発生した東北関東大震災の影響からか、もっとも多くのドライバーが出場を辞退。最終的に参加したドライバーは10名。
震災で自粛ムードが日本中で駆け巡る中、イベントを開催して少しでも元気を取り戻そうと考える人がいます。考え方は人それぞれであって、決してそのことを強要してはいけないと感じます。当チームのドライバーも2名欠場しました。それはその人の考え方で、問題ないと思います。

話は反れましたが、ハラダカートクラブからは中西智紀(FA-KART)が元気に出場。公式予選で中西は50秒台に突入。前回のレースよりもコンマ5秒上げた。順位は最下位の10位であったが、レースに向けて期待ができる。しかし、予選ヒートからマシンの不調に悩んでしまい10位、決勝もその症状は解消せず9位に終わった。

2011年3月21日月曜日

鈴鹿選手権シリーズ 第2戦 PRD-Avantiクラス


鈴鹿選手権第2戦のPRD-Avantiクラスは14名のドライバーで行われた。

ハラダカートクラブからは3名のドライバーが出場。
前回第1戦でポールトゥウィンを飾った岡本孝之(TONYKART)は今回も好調。前日の土曜日練習の時点でコースレコードを更新するタイムをたたき出していた。岡本は公式予選で公式のコースレコードを更新するタイムでトップ獲得。岡本と同じく好調の加藤雄祐(TONYKART)も6番手。2回目出場となる平野達矢(FA-KART)は自己ベストを更新するものの14番手となった。予選ヒートは上位7台が全周回においてバトルを展開。岡本は一瞬の隙をつかれ、一時は4番手まで後退。しかし、レース後半は好タイムを連発し2番手まで順位を回復しチェッカー。加藤は7番手でチェッカーを受けるが、レース後の車検で重量が足りずまさかの失格。平野はブレーキにトラブルを抱え13位となった。

決勝ヒート。スタートから上位7台は予選同様、混戦バトルを展開。平野は好スタートでポジションアップ。加藤はキャブセットにてこずり順位を上げられない。岡本はレース中盤まで3番手を走行し、ポジションアップの契機を伺う。後半、レースが動く。トップ争いが激化する隙を狙った岡本であったが、さらにその隙を狙っていた4番手選手に抜かれてしまう。レースはファイナルラップ。トップ争いと3番手争いの2台ずつのバトルは最終コーナーへ。3番手選手がブロックラインで進入。それを見た岡本はアウトからクロスラインを取り見事に成功。残り数十メートルで3番手を取り返しチェッカー。2戦連続の表彰台を獲得した。加藤は後方の混戦を抜け出したが、9位に終わる。平野は11位であった。

2011年3月3日木曜日

2011 SL中日本シリーズ Round1 YAMAHA-SSクラス


かなり遅れましたが、2011SL中日本シリーズRound1 YAMAHA-SSクラスのレポートです。

2レース制となった2011シーズンのもっとも過酷であろうこのクラスの開幕戦には13名のドライバーが出場。
タイムトライアルでトップタイムをたたき出したのは昨年チャンピオンの鏡友和(トレンタクワトロ鈴鹿)。2番手は昨年、YAMAHAジュニアクラスチャンピオンの辻本拓馬(ハラダカートクラブ)。2人のチャンピオンが予選ヒートでいきなり対決する。その予選ヒート、鏡は危なげない走りでチャンピオンの貫禄を見せトップチェッカー。決勝のPPを獲得。辻本は初めてのSSバトルに苦しみ5番手に後退。変わって2位に浮上したのは奥田史憲(トレンタクワトロ鈴鹿)。

第1戦決勝ヒート。トップ鏡と2番手奥田が3番手以下を徐々に引き離す展開。3番手争いは角屋太一郎(トレンタクワトロ鈴鹿)、清川善文(14マースMS)、辻本。各ドライバー、あまりタイム差無く、一触即発のバトルが展開される。中盤、辻本が最終コーナーでスピン。その混乱に巻き込まれなかった角屋、清川が抜け出す。しかし、清川も1コーナーでスピンアウト。角屋は3位の座を確保。後方からは橋詰拓馬(ハラダカートクラブ)が追い上げる。そのころトップ争いは接近戦バトルを展開。レースも後半に入ろうというところで奥田が逆転。奥田はそのままトップでチェッカーをくぐり2011シーズンの初戦優勝を果たした。2位は鏡、3位角屋、4位橋詰、5位織田祥平(ハラダカートクラブ)。

第2戦決勝ヒート。PPの鏡と奥田がまたしても逃げる展開。3位争いも清川、角屋、辻本、織田、橋詰などほとんどのドライバー展開するスペシャルバトル。3位争いをしていた角屋はスピンアウトで後退。清川は集団を抜け出しトップを追う。4位以下は混乱をうまく避けて浮上した松本晋吾(NEXT-ONE)を先頭に8台バトル。レース後半からトップ争いが激化。チームメイト同士のバトルは清川の接近を許し、最終ラップを迎える。必死にブロックする鏡、隙を狙う奥田、そしていよいよ近づいた清川は3名で最終コーナーへ。鏡と奥田は2人でインの取り合い。アウトから逆転を狙う清川。ホームストレート、鏡はチャンピオンの意地を見せトップを守りきり優勝。2位は奥田、3位は清川であった。4位争いは松本が守りきった。