全日本選手権KF1 Round2は4月22日開催された。
この日は予報どおり朝から雨。路面は完全にウェットだが、この時点ではまだ小雨程度であった。
公式練習を経て、2グループに分かれた公式予選。佐伯新、藤江龍弥の両名はAグループで出走。佐伯はセット変更で時間がかかり、若干遅れてのスタートとなった。藤江は全体の2番目で走行し、クリーンなラップを刻む。しかし、藤江はなかなかタイムが上がってこない。逆に佐伯は序盤に出したタイムを更新できない。藤江は最後にベストラップを刻んだ。公式予選は佐伯が総合4位。藤江は総合13位。
第3戦の予選ヒート。スタートで佐伯はアクシデントに見舞われるが、なんとか回避し2番手浮上。藤江も各所の混乱を抜け出し6位でオープニングラップを終える。さらに上を目指したい藤江であったが、ペースが思ったよりも上がらず防戦一方のレースとなる。佐伯は順調に2位を走行。トップに離されはしたものの、後続も引き離す。藤江は徐々にペースが回復するが、その時点では12位まで順位を落としていた。佐伯は終盤、後方から追い上げた選手にターゲットにされる。それでも佐伯は巧みなブロックで2位を守りチェッカー。決勝のフロントローと9ポイントを獲得。藤江は12位でフィニッシュ。
第3戦決勝ヒート。トップの選手が好スタート。佐伯も2位をキープする。藤江は1コーナーのアクシデントに見舞われ、最後方にドロップしてしまう。予選と同じく2位をキープする佐伯であったが、レース中盤から後方の選手に攻め立てられる。オーバーテイクの距離に近づけさせない佐伯。しかし、終盤に差し掛かるころ、ついに3位にドロップ。その瞬間エンジンが不調を来たしさらに4位に落ちてしまった。キャブ調整を施しペースを回復させたが、惜しくも4位のままフィニッシュ。藤江は怒涛の追い上げを見せるが、中盤~後半にラップタイムが頭打ちになり結局11位フィニッシュがやっとであった。
ドライバー2人のコメントから全体的なグリップ不足、特にフロントの動きがラップタイムに影響しているとチームは予測し、次のレースに向けて大きくセットを変更する。
第4戦予選ヒート。ローリングでマシンの復調の兆しが見えた。佐伯は4位をキープしながらオープニングラップを走る。しかし、タコツボコーナーでブレーキがうまく作動せずスピン。最後尾近くまで順位を落としてしまった。逆に藤江は好調を見せる。どんどん順位を上げ、終盤には5位までポジションを回復させた。さらに藤江はファイナルラップで4位の選手を抜きそのままフィニッシュ。セカンドローとポイントを獲得。佐伯は13位。しかし、まだラップタイムに不満が残る。特に藤江のアンダーステアは酷く、いいセットを見いだせない。佐伯も同じ症状が出ている。
第4戦の決勝に向け、大胆なセット変更をさらに施し、本日最後のレース挑む。スタートの2コーナーでアクシデント。その間隙を縫って藤江はトップに躍り出る。逆に佐伯は混戦で若干ポジションをドロップ。前半、トップを守った藤江であったが、中盤からペースが向上せず苦しい展開。佐伯は落とした順位を挽回し始める。藤江のグリップ不足とアンダーステアは改善しきれていないようで、もはやトップ争いに加わるスピードはなかった。藤江は徐々に順位を下げていく。佐伯もトップの選手のスピードにかなわないものの、中盤の選手よりは速く順位を上げる。終盤は藤江と佐伯がバトル。非常にクリーンなバトルは佐伯が前に出た。藤江も佐伯に食らいつくが、他のドライバーとバトルを開始してしまったため、離れてしまった。抜かれても抜き返す藤江のテクニックは巧かったが、最終的にはドロップ。佐伯は5位フィニッシュ、藤江は7位フィニッシュであった。レース後、藤江のマシンには破損が見つかり、これがかなり影響した。
次戦は7月15日、茂原ツインサーキットで開催される。
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