2012年5月4日金曜日

CIK-FIA World Karting Championship その1

2012年5月17~20日、鈴鹿サーキット南コースにて、レーシングカートの世界選手権、「CIK-FIA World Karting Championship」(以下WKC)が開催される。

今回のWKC、本来ならばヨーロッパ3戦と日本、そしてマカオの5戦のシリーズ選で行われる予定であった。しかし、今年から導入されるエンジンデリバリー制に反対して、多くのメーカーが不参加を表明。そのまま、エントリーが開始されたが、台数は集まらず、CIKでその対策の会議が頻繁に行われていた模様。その結果、ヨーロッパラウンドはキャンセルとなり、エンジンデリバリー制も見送られることとなった。

メーカーは日本とマカオは参戦を表明した。これは両国におけるマーケティングの意味もあるであろう。延長されたエントリーに不参加の態度をとっていたメーカー、ドライバーも参戦に動き始めた。

現在の情報によればKF1で40台弱のエントリーがある模様。TONYKART、KOSMIC、GENIKART(FA-KART)、CRG、LH、FormulaK、BIREL、INTREPIDなど多くのチームが参戦。

その中でも注目ドライバーはINTREPIDのM.フェルスタッペン。元F1ドライバーの息子で、今年のWSKシリーズKF2では圧倒的なスピードを誇る。そのフェルスタッペンの今年のライバルはCRGのF.ティエネ。2010年鈴鹿APCのチャンピオンは日本での2勝目を狙う。日本初お目見えのFurmulaKからは2010鈴鹿ワールドカップチャンピオンのY.デ・ブラバンダー。世界が驚愕するドライビングスタイルとスピードは必見。今年PCRに移籍した2006APC(FAクラス)チャンピオンのA.コズリンスキー。CRGはベテランD.フォレも参戦するとのこと。一方、TONYKART RT、KOSMIC DPからは若手のホープが参戦する。久しぶりにGENIKART(F.アロンソの元チーム)からも1名参戦する。もちろんシャーシはFA-KART。

対する日本人勢。FA-KART RACING TEAMからは2011APC&全日本KF2チャンピオン佐伯新。全日本選手権2戦を終え、ランキング3位につける。今年もかなりのレベルアップを果たしており、世界の強豪相手にどこまで戦えるか注目。チームも佐伯の上位入賞を目指しフルサポートする。
KOSMIC DPからは佐々木大樹。BIREL SPAから石井一也。TONYKART RTJから井上寛之。RK ROBOT RACINGから杉山貴英、久保凛太郎。日本人ドライバーが世界に挑戦できる唯一の機会である。

Asia Pacific Championshipも35~37台ほどのエントリーがあり、予選落ちが出る模様。FA-KART RTから藤松楽久が久しぶりに参戦する。1年間のブランクがあるものの、一昨年の最終戦で見せたスピードを取り戻せれば、上位入賞も夢ではないだろう。

また、最新情報があればここで紹介する。
※これらの情報は公式発表ではなく、あくまで推測によるものです。実際の内容と違う場合があります。正式なものはCIKの公式発表によります。

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