2012年4月24日火曜日

全日本選手権 KF1 瑞浪 日曜日

全日本選手権KF1 Round2は4月22日開催された。
この日は予報どおり朝から雨。路面は完全にウェットだが、この時点ではまだ小雨程度であった。

公式練習を経て、2グループに分かれた公式予選。佐伯新、藤江龍弥の両名はAグループで出走。佐伯はセット変更で時間がかかり、若干遅れてのスタートとなった。藤江は全体の2番目で走行し、クリーンなラップを刻む。しかし、藤江はなかなかタイムが上がってこない。逆に佐伯は序盤に出したタイムを更新できない。藤江は最後にベストラップを刻んだ。公式予選は佐伯が総合4位。藤江は総合13位。

第3戦の予選ヒート。スタートで佐伯はアクシデントに見舞われるが、なんとか回避し2番手浮上。藤江も各所の混乱を抜け出し6位でオープニングラップを終える。さらに上を目指したい藤江であったが、ペースが思ったよりも上がらず防戦一方のレースとなる。佐伯は順調に2位を走行。トップに離されはしたものの、後続も引き離す。藤江は徐々にペースが回復するが、その時点では12位まで順位を落としていた。佐伯は終盤、後方から追い上げた選手にターゲットにされる。それでも佐伯は巧みなブロックで2位を守りチェッカー。決勝のフロントローと9ポイントを獲得。藤江は12位でフィニッシュ。

第3戦決勝ヒート。トップの選手が好スタート。佐伯も2位をキープする。藤江は1コーナーのアクシデントに見舞われ、最後方にドロップしてしまう。予選と同じく2位をキープする佐伯であったが、レース中盤から後方の選手に攻め立てられる。オーバーテイクの距離に近づけさせない佐伯。しかし、終盤に差し掛かるころ、ついに3位にドロップ。その瞬間エンジンが不調を来たしさらに4位に落ちてしまった。キャブ調整を施しペースを回復させたが、惜しくも4位のままフィニッシュ。藤江は怒涛の追い上げを見せるが、中盤~後半にラップタイムが頭打ちになり結局11位フィニッシュがやっとであった。

ドライバー2人のコメントから全体的なグリップ不足、特にフロントの動きがラップタイムに影響しているとチームは予測し、次のレースに向けて大きくセットを変更する。

第4戦予選ヒート。ローリングでマシンの復調の兆しが見えた。佐伯は4位をキープしながらオープニングラップを走る。しかし、タコツボコーナーでブレーキがうまく作動せずスピン。最後尾近くまで順位を落としてしまった。逆に藤江は好調を見せる。どんどん順位を上げ、終盤には5位までポジションを回復させた。さらに藤江はファイナルラップで4位の選手を抜きそのままフィニッシュ。セカンドローとポイントを獲得。佐伯は13位。しかし、まだラップタイムに不満が残る。特に藤江のアンダーステアは酷く、いいセットを見いだせない。佐伯も同じ症状が出ている。

第4戦の決勝に向け、大胆なセット変更をさらに施し、本日最後のレース挑む。スタートの2コーナーでアクシデント。その間隙を縫って藤江はトップに躍り出る。逆に佐伯は混戦で若干ポジションをドロップ。前半、トップを守った藤江であったが、中盤からペースが向上せず苦しい展開。佐伯は落とした順位を挽回し始める。藤江のグリップ不足とアンダーステアは改善しきれていないようで、もはやトップ争いに加わるスピードはなかった。藤江は徐々に順位を下げていく。佐伯もトップの選手のスピードにかなわないものの、中盤の選手よりは速く順位を上げる。終盤は藤江と佐伯がバトル。非常にクリーンなバトルは佐伯が前に出た。藤江も佐伯に食らいつくが、他のドライバーとバトルを開始してしまったため、離れてしまった。抜かれても抜き返す藤江のテクニックは巧かったが、最終的にはドロップ。佐伯は5位フィニッシュ、藤江は7位フィニッシュであった。レース後、藤江のマシンには破損が見つかり、これがかなり影響した。

次戦は7月15日、茂原ツインサーキットで開催される。

2012年4月21日土曜日

全日本選手権 KF1 Round2 瑞浪 土曜日

全日本選手権は土曜日を迎えた。この日は予報どおり朝から晴れで、コースはドライコンディションで走行が行われた。

本日のセッションは30分x4回。FA-KART RACING TEAMは、1~2回目をエンジンの仕上げを行った。佐伯、藤江ともにこの時点でもまずまずのタイムを刻む。3回目、ユーズドタイヤで走行後、満を持してニュータイヤ投入。今回のタイヤの感触を確かめながら、タイムは43秒台に突入していく。他に速いドライバーは1~2名ほど。しかし、FA-KART RTの2人のドライバーはラップペースがかなりよく、いつでも強い戦闘力を示した。4回目は双方、違うセットアップを施し、シャーシの仕上げをする。ここではベストをさらに更新し、さらに競争力を高めた。

いい雰囲気で終わった土曜日。しかし、明日の日曜日の天気は雨予報。一部のウェザーニュースでは午前中はもちそうなところもある。しかし、金曜日に行ったウェットセットにも自信があり、どちらでも上位に食い込めるであろう。

2012年4月20日金曜日

全日本選手権 Round2 瑞浪 金曜日

全日本選手権KF1 Round2は、4月20日、岐阜県・瑞浪レイクウェイにて開幕した。

FA-KART RACING TEAMもこの日にコース入り。朝からのフリー走行を開始した。この日は予報どおりウェットコンディション。しかし、本降りではなく小雨程度で、路面は乾いているところはないものの、雨量も少ない。エンジンのナラシを行った後、状態のいいタイヤでタイムを刻む。この日は佐伯新の調子が良く、周りが50秒台で走行しているところ、49秒台にベストタイムを乗せる。コンスタントに50秒フラット~前半を刻み、順調なセットアップ、コンディション慣れを示した。藤江龍弥は、ベストタイムこそ佐伯に及ばなかったものの、ほぼ変わらないペースを示す。チームは2人にそれぞれ違うセットアップを施し、予想される日曜日の雨に向けて多くのデータを収集した。

明日の土曜日は天気も回復し、ドライコンディションで走れる予報。エンジンの熟成を進め、万全の準備をする予定だ。

2012年4月16日月曜日

SL中日本シリーズ Round2 レースレポート

SL中日本シリーズRound2は、4月15日春の暖かさで開催された。
今回のレースには5クラス総勢33名のドライバーが参戦した。

今回のRound2が初開催となるYAMAHAカデット&カデットオープンクラスには、合計5名のドライバーが参戦。
タイムトライアルでトップに立ったのは居付明利(KART KOZO R)。2番手には山田杯利(KART KOZO R)。トップから5位までのタイム差は約0.5秒。接戦が予想された。続く予選ヒートは居付と山田のトップ争いと、真弓陽(ハラダカートクラブ)と伊藤琢磨(ハラダカートクラブ)の3位争いが展開。田中大貴(ハラダカートクラブ)はキャブの不調で後方に沈む。レース中盤にはトップ争いが4台に膨れ、激しい展開を見せるも、最終的に山田がトップを奪取し、決勝のPPを獲得。以下、居付、真弓、伊藤、田中と続く。
第3戦の決勝ヒートは山田と居付のチームメイトバトルが激化する。3番手には真弓、4番手には復調した田中。伊藤は出遅れ5位を走行。居付は山田との差を徐々に広げはじめ、見事優勝を飾った。山田は2位。3番手真弓に追いついた田中であったが、オーバーテイクには至らず4位。真弓は守って3位。伊藤は5位でフィニッシュ。
第4戦決勝ヒートは伊藤が好ダッシュ。真弓と山田をパスし一気に2位へ駆け上がる。トップは居付がキープ。山田は3番手。真弓は田中と4番手争いであったが、スピンでドロップ。トップ3は緊迫したバトルを展開するものの、山田がキャブレタートラブルでリタイヤ。居付と伊藤はわずかな差で周回を重ねる。田中は3番手をキープしていたが、なかなかペースが上げられず、真弓が追いついていく。全日本にも出場する居付は徐々に伊藤との差を広げ、最終的には独走で優勝を飾り、2連勝。伊藤は2位。3位争いは真弓が逆転。田中ももう一度返そうとペースを戻すが、3位は真弓。4位田中であった。

YAMAHA TIAジュニアクラスは、デビュードライバー2名を加えて5名の選手にて行われた。
タイムトライアルトップは村松伸一(ハラダカートクラブ)。2位に1秒以上の差をつけてのPP。2位は中森広翔(NEXT-ONE)。予選からは村松の独走劇が展開。スタートからまったく危なげない走りでトップフィニッシュ。2位は中森が守り、3位はデビューレースの大橋優樹(ハラダカートクラブ)。4位は同じくデビューレースの千原幸輝(ハラダカートクラブ)。前回デビューを飾った須永光(NEXT-ONE)はスタートで3位に上がるものの、5位に順位を落としてしまった。
第3戦の決勝ヒート。村松はここでもスタートからトップをキープ。違うクラスのようにペースアップし独走状態。2番手は中森、3番手は大橋が追走。中森と大橋は付かず離れずの緊迫した状態。4番手には須永が浮上する。村松はレースを完璧にコントロールし優勝。2位は大橋の猛追を振り切った中森。大橋は3位。4位は須永、5位は千原が入った。
第4戦の決勝ヒートもトップは村松。他を寄せ付けない走りを披露し、三度独走トップチェッカー。タイムトライアルから一度もトップを譲ることなく完璧な勝利を飾った。2番手争いは中森と大橋で展開されたが、最終的に中森に軍配が上がった。3位は大橋。4位は序盤遅れながらも2位争いに追いついた千原。須永は5位であった。

SSチャレンジカップクラスは4名のエントリーで、すべてがNEXT-ONEのチームメイト。さらにシャーシも全員がHAASEというレースになった。
タイムトライアルトップは女性ドライバー天白有紀(NEXT-ONE)。2位は前田憲汰(NEXT-ONE)、3位はこちらも女性ドライバー堤佳代(NEXT-ONE)。4位は川北秀夫(NEXT-ONE)。予選ヒートからトップ争いが天白と前田、3位争いが堤と川北の争いが展開される。天白は前田との差を徐々に広げトップチェッカー。決勝のPPを獲得する。2位は前田。3位は堤をパスした川北が浮上。
第3戦の決勝ヒート。天白は見事なスタートダッシュを見せトップをキープ。前田も天白に詰め寄る。それでも天白は徐々に前田との差を広げ独走状態を築く。前田も2位をキープする。3位争いは堤と川北であったが、堤は3位をキープする。天白は見事初優勝。SL中日本シリーズにとっても久しぶりの女性ウィナーとなった。2位は前田。3位は堤、4位川北。
第4戦の決勝ヒート。PPの天白は順調にスタート。前田も2位をキープし、逆転を狙い天白に迫る。3位はスタートで順位を上げた川北。堤は4位にドロップ。レースはこのまま周回を重ねていく。経験ある天白は前田を寄せ付けず連勝。TTからのパーフェクトウィンを飾った。2位は前田、3位川北、4位堤の順でフィニッシュした。

今シーズン初開催のPRD Avantiクラスには7名のドライバーが参戦。
タイムトライアルでトップタイムをマークしたのは松本晋吾(NEXT-ONE)。2位は加藤雄祐(ハラダカートクラブ)がコンマ1秒以内差でつける。予選ヒート、スタートで松本の前に出た加藤であったが、ペースがなかなか上がらず、松本が逆転する。松本はそこからペースアップし独走状態。2位にドロップした加藤は藤原幸則(NEXT-ONE)と川北浩之(ハラダカートクラブ)にも迫られる。しかし加藤はそのポジションを死守し2位でフィニッシュ。3位藤原、4位は川北。
第3戦の決勝ヒート。PP松本は今度はホールショット。素晴らしいペースを見せ、2位以下を徐々に引き離していく。2位をキープするのは加藤。3位藤原、4位川北。3名による2位争い。中盤からペースがよかったのは川北。7周目藤原をパスすると2位加藤に追いすがる。松本は独走で優勝。ファイナルラップ、ついに川北が加藤をパスし2位浮上。そのままフィニッシュした。3位は加藤、4位藤原。
第4戦の決勝ヒート。松本は今度も見事なスタートからすぐにセーフティマージンを築く。2位をキープした加藤はペースがまったく上がらず藤原、川北に先行を許す。加藤はその後ピットに戻りマシンを再調整。ピットアウトし周回遅れとしてレースに復帰した。トップは松本。完全な独走状態。2位は藤原であったが、川北が10周目にオーバーテイク。川北はそのまま2位をキープする。3位にドロップした藤原はペースが上がらず、武内広明(ハラダカートクラブ)の猛攻に耐えることとなる。その3位争いに仁科真一(ハラダカートクラブ)、平野達矢(ハラダカートクラブ)も追いつく。一触即発の展開でファイナルラップ。トップ松本は悠々チェッカー。見事2連勝。2位は連続で川北。必至に順位を守る藤原はなんとか3位でフィニッシュ。決め手を欠いた武内は4位。5位は最終コーナーで逆転した平野、6位仁科、7位は加藤が完走した。

毎回激しいバトルが展開されるYAMAHA SSクラスは12名のエントリー。
タイムトライアル、トップタイムは高田唯希(トレンタクワトロ鈴鹿)。1000分の1秒差で2位になったのは稲寄速人(ハラダカートクラブ)。この差が最後に響くとは誰もが思われなかった。3位は最年長ドライバー小田宗孝(オダムセンKC)。予選ヒート、高田は見事なホールショット。2位には小田が浮上。稲寄は3位にドロップ。以下、辻元拓馬(ハラダカートクラブ)、上村和也(Com.DR)と続く。3位にドロップした稲寄は2周目には2位に浮上。さらに高田との差を徐々に詰め、7周目にトップ浮上。しかし、高田も負けじと稲寄に攻撃を仕掛ける。しかし、オーバーテイクまでには至らず、稲寄が決勝のPPを獲得する。2位は高田。3位小田、4位辻元、5位上村。
第3戦の決勝ヒート。稲寄はホールショットからトップをキープ。高田がそれに続く。3位は小田がキープし、4位は上村が浮上。5位に辻元。ここで中盤でアクシデントが発生し2台がリタイヤ。10台でのレースが展開される。トップ稲寄と2位高田との差はわずか。高田はもう少し詰めればオーバーテイクチャンスが生まれる位置に居る。その展開がレース終盤まで続く。そしてファイナルラップ、少し差を詰めた高田は稲寄に仕掛ける隙を伺う。しかし、稲寄もそれをしっかり守りきり、見事トップチェッカー。2位は惜しくも高田。3位は小田。以下、上村、辻元が入った。
第4戦の決勝ヒート。稲寄はホールショットでトップをキープするが、最終コーナーで高田が逆転。稲寄はその煽りでコースアウト。4位にドロップしてしまう。2位には小田、3位辻元。高田はトップをキープし周回を重ねる。稲寄は5周目、辻元を3コーナーでパスし3位浮上。さらに2位小田に詰め寄る。小田もペースを上げトップ高田に迫り、トップ争いは3台。11周目、稲寄が小田をパス。しかし、このバトルで高田は少しマージンを築くことになり有利な展開。残り5周、全力でペースアップする稲寄であったが、高田のすぐ後ろまで迫ったところでチェッカー。高田は今季初優勝。2位は稲寄が入り、ランキングではトップをキープ。3位は小田、4位辻元、5位上村。総合では高田と稲寄は同じポイントだったが、TTでトップだった高田が表彰台の頂点を獲得した。稲寄はTTの1000分の1秒に泣いてしまった…。

次戦のSL中日本シリーズは6月3日に開催される。

2012年4月14日土曜日

WSK EURO Serise Round1 SARNO

ヨーロッパのカートレースの主戦場「WSK」。そのメインシリーズとなるEURO Seriseが開幕した。
開催されるクラスはKF3・KF2・MINI60・KZ2・KZ1の5クラス。若手からベテランまで多くの選手がエントリーし、メーカーも威信を掛けて勝利を目指す。日本人ドライバーはKF3クラスに岡田琢也(ART.G.P/Parilla)、KF2クラスに石井一也(BIREL/BMB)、笠井崇志(TONYKART/VORTEX)の3名が参戦。

金曜日に行われたクオリファイングプラクティス。KF3とKF2はトップ10台によるSuperPoleも行われた。

69台が出走したKF3のトップはD.SARGEANT(TONYKART/VORTEX)。岡田は43位と少し出遅れた。
http://www.wskarting.it/Euro_Series/2012/Sarno/Crono_KF3_Combinata.PDF


シリーズ最多の74台が争うKF2クラス。トップは最早有名人M.VERSTAPPEN(INTREPID/TM)。今年はほぼすべてのレースで表彰台に上がっており、好調さが伺える。笠井はクオリファイングプラクティス8位でSuperPoleに進出の大健闘。そのSuperPoleで5位にポジションを上げ、世界の強豪に挑む。石井は35位。この台数ではまず、予選通過が1つのターニングポイントであり、十分上がっていけるであろう。
http://www.wskarting.it/Euro_Series/2012/Sarno/Crono_KF2_Combinata.PDF

その他のクオリファイングプラクティスの結果はこちら。
MINI60 ⇒http://www.wskarting.it/Euro_Series/2012/Sarno/Crono_60Mini.PDF
KZ2 ⇒http://www.wskarting.it/Euro_Series/2012/Sarno/Crono_KZ2.PDF
KZ1 ⇒http://www.wskarting.it/Euro_Series/2012/Sarno/Crono_KZ1.PDF

全日本選手権 KF1/KF2 Round2 瑞浪 エントリーリスト

4月20~22日の日程で開催される、全日本選手権KF1/KF2 Round2瑞浪大会のエントリーリストが発表されました。

http://www.mizunami.co.jp/regulation/2012all_japan/kf1_kf2/12all_japan_official_no1.pdf

注目のKF1クラスは30台。開幕戦よりも1台増えて大台に乗りました。その増えた1台が2011全日本選手権SuperKFクラスチャンピオンの鈴木侑也(Sodi/TM/BS)。鈴木は今年の体制で様々な可能性を求め模索し、今回の瑞浪に間に合わせた格好だ。さらに鈴木は今後の全日本選手権すべてに参戦するとのことである。

その他の注目選手はやはり開幕2連勝を飾った三村壮太郎(ART.GP/TM/BS)。瑞浪でも速いタイムを記録しており、開幕戦で復調した平木湧也(TONYKART/VORTEX/BS)とともに軸なる選手となりそう。

瑞浪レイクウェイは日本屈指の高速コースで、最高速度は125km/hを超える。今年KF2仕様のエンジンになったが、各チューナーはエンジンをギリギリまで調整し、スピード・タイムは一昨年のSuperKFに迫っている。とは言っても全車タイム差はほとんどなく、ほぼ全員が1秒以内に収まる展開になるであろう。さらに瑞浪はスリップストリームが効きが強く、それだけでコンマ2~3秒縮まる。混戦は必至だ。

われらがFA-KART RACING TEAMはNo.27佐伯新(FA-KART/VORTEX/BS)と、No.28藤江龍弥(FA-KART/VORTEX/BS)が参戦。テストでは藤江が好タイムを連発し、佐伯ももてぎレースやテストで多くの経験を重ねており、トップ10以内でのレースは間違いないであろう。目指すは勝利。シャーシセットアップ、エンジンの仕様を熟成させれば夢ではない。

2012年4月11日水曜日

全日本選手権(西)第2戦 琵琶湖スポーツランド

全日本選手権の西地域第2戦は、4月8日、琵琶湖スポーツランドにて開催された。

開幕戦で7位となった稲寄速人(FA-KART)は、練習から好調をキープしレース日に挑んだ。公式練習は2番手タイムを記録し、いい滑り出しとなった。しかし、続く公式予選では、公式練習で感じたことをセットに反映させたところ、逆の方向へいってしまいタイムが伸びず、まさかの9位となった。
不幸中の幸いでイン側スタートとなった予選ヒート。オープニングラップで1つポジションを上げると、そこから追い上げを開始する。しかし、まだセットアップは万全でなく、ペースが思うように上がらない。レース終盤、7位をキープしていたところ、若干のブレーキングミスを犯してしまい3台に抜かれ11位に。結局、その順位のままフィニッシュ。ブレーキングのミスも走らないカートをなんとか走らせようとした結果であった。
決勝ではさらにセットアップを変更して挑んだ。スタートで順位を上げるとレース中盤では8位にポジションアップ。シャーシのセットはまずまずであり、予選よりもペースは改善した。その後7位にポジションアップ後、終盤には6位にポジションを上げる。この時点で前との差は大きくなってしまっており、その順位でフィニッシュすることとなった。
ベストタイムは3番手であり、速さはつま恋同様見せられた。次回の瑞浪では公式予選から上位につけることが課題となるであろう。

地方選手権FS-125クラスに初参戦の橋詰拓馬(CRG)。有力なドライバーが多い地方選にどこまで戦えるか。
練習中はトップから1秒近くタイム差があったものの、公式予選ではコンマ5秒まで縮め9位。
X30のハイパワーエンジンにやっと慣れてきた橋詰は、予選ヒートでさらにタイム差を縮め、ペースを維持しようとする。スタートを見事に決め、上位に進出しようと試みたが、レース展開とわずかなミスでポジションをダウン。さらにアクシデントに巻き込まれた際、シャーシを痛めてしまう。なんとかフィニッシュまでたどり着いた順位は11位。
シャーシを修復し挑んだ決勝。抜群のスタートで8位にポジションアップした橋詰は必死に前のドライバーを攻め立てる。橋詰にとって20周の長いレースであったが、残り3周となったところでチェーンが切れてしまいリタイヤ。惜しくも完走はならなかった。
次回の瑞浪ではポイント獲得を狙っていく。