全日本選手権は3月11日、静岡県・つま恋カートコースで開幕した。
この日は東日本大震災のちょうど1年となる日で、ドライバーズミーティングの際に1分間の黙祷が行われた。
ハラダカートクラブからは稲寄速人(FA-KART)が出場。
ニューシャーシを投入した稲寄であったが、前週、前日と天気に恵まれず、ドライでの走行ができず、セットアップは0の状態であった。朝はまだ雨が路面に残っており、公式練習中に乾いていく状況であった。公式練習は3周走ってピットイン。路面状況からあまり走っても参考にならないため、あと1周タイムアタックして終了することに。その1周を終えた時点では2位であった。
2グループに分かれて行われた公式予選。グリーンと同時に出走し、タイミングを見計らってアタックを開始する。5周目あたりからどんどんベストを更新し、一時は2位。しかし、最後に抜かれて3位であった。タイムは34.224、トップからはわずか0.07秒差。続くBグループはトップの選手でも稲寄のタイムを上まわれなったため、総合でも3位となった。
予選ヒート、周回数は21周。3位スタートの利点を生かし、1コーナーで2位に浮上。しかし、後半寄りにしすぎたセットが裏目に出て、序盤はタイヤが温まらず苦しい展開。3位にドロップし、さらに4位に落ちた。徐々にタイヤがグリップしてきた矢先、前方の選手がミスし、スローになったところを避けようとスピン。順位を最後尾まで落としてしまう。痛恨のスピンであったが、稲寄はトップとそん色ないラップタイムで追撃。数台をパスし15位でフィニッシュ。決勝に向けて有利のイン側をキープ。さらにベストタイムは全体の3番手であった。
決勝ヒート、周回数は予選と同じく21周。スタートで少し出遅れるものの、1周目の混乱をうまく切り抜け12位でオープニングラップを終える。上位を目指し、懸命に追い上げを図るが、前方で失速するカートが多く展開が悪い。さらにオーバーテイクの少しのミスもあり、集団を抜け11位に上がったときは、次の集団から離されていた。しかし、スピードのある稲寄はすぐに追いつく。ここからはまたバトルを開始。4台をパスし7位浮上。6位の選手は1秒程度離れている。勢いそのままに追撃するが、すぐ後ろまで追いついたところでチェッカー。最終的に7位であった。
TT3位だったのと、レースラップがよかった(決勝も全体の3位)ことを考えれば悔しい結果になった。しかし、昨年よりも大きく成長したことで、十分優勝争いすることを証明できたと言えよう。次回は昨年6位に入賞した琵琶湖スポーツランドで4月8日に開催される。
リザルト ⇒http://www.kart.jp/results/tihouw1-fpjr/
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