2011全日本カート選手権SuperKF/KF2の開幕戦(6月5日/ツインリンクもてぎ・北ショートコース)が目前となりました。レースは3月に発生した東日本大震災の影響で、約2ヶ月順延となっていました。各チーム・ドライバーはその間、テストを繰り返していたかどうかはわかりませんが、FA-KART RTは、多くはないものの、エンジンの開発・ドライバーの練習を行ってきた。
さて、2011年のFA-KART RTのチーム体制。なかなかWEB上で正式な発表ができないでいるのだが、これは毎年、開幕戦で写真など資料を集めたところで、WEBページを作成しているので、そちらはご了承願いたい。ここで少しだけチームの体制を発表したい。
シャーシはもちろんFA-KART。2011モデルはカウルグラフィックが一新され、見た目にもニューモデルになった。スペックは基本的なところは2010年を継続。リアのベアリングホルダーの強化が施され、トラクションアップに貢献。また、ステアリングが330mmの大径タイプに変更。毎年タイヤのグリップ増加によるドライバーへのステアリング操作の負担を軽減してくれる。他は細かいところがあるものの、「正常進化」になっている。
エンジンはVORTEX「RAD」。昨年、KFエンジンの最強といわれたVORTEX。FA-KART RTは独自にモディファイを加え、さらなるパワーアップ、耐久性アップを果たしている。キャブレターIBEA「L8」とともに親和性を向上をもしている。2011年は瑞浪、茂原のパワーサーキットがなくなり、琵琶湖、美浜というテクニカルコースが入った。それに合わせ、トラクション重視のモディファイを開発中。
タイヤはBRIDGESTONE。言うまでもない国内カート最強メーカー。FA-KART RTは多くのタイヤテストをこなし、レーススペックへの理解度を増している。これはレースディスタンスを走りきるのに重要なファクター。BSスタッフとの綿密な連携はチームのアドバンテージになる。
ドライバーはSuperKF3名、KF2が3名での参戦となる。
SuperKF、チーム4年目の佐藤奨二。チームのエースドライバーであり、開発のテストドライバー。昨年は2回の表彰台を含む7回の入賞でランキング5位になった。2011年は念願の初優勝を狙いに伴い、頂点を目指す。鈴鹿・瑞浪・茂原を得意としている。(残念ながら得意コースが2つ減った…) 35歳、SuperKFのドライバーの中では年長者となる。しかし、そのレースに対する意気込みは決して若いドライバーには負けない。
3年目の佐々木大河。偉大な兄、佐々木大樹の兄弟。昨年はエンジントラブルなど不運にも見舞われ、ランキング入りはならなかった。しかし、他チームの誰もが注意するスピードあるドライバーだ。2010年の茂原の第2レース、最終ラップまでトップを走り、トラブルによりリタイヤになったことは記憶に新しい。兄大樹が最も警戒する2011年は飛躍のシーズンにしたい。
初参戦、松本祥人。群馬県ハルナカートクラブ所属の16歳になるドライバー。MAXクラスでそのスピードはいかんなく発揮され、もてぎチャンピオン、榛名2位、ARTA3位、MAX3位と常に上位を快走する。2009年の地方選(X30)のチャンピオンを獲得しており、どこのコースでも速く走れる順応性も兼ね備える。先のテストでもすばらしいスピードを発揮しており、開幕戦から上位を争うであろう。
KF2の佐伯新。ジュニア選手権、地方選手権、全日本選手権と着実にステップアップ。ジュニア選手権では優勝経験も持ち、2009年はランキング4位。昨年は地方選手権に参戦したが、途中全日本KF2にステップアップ。その初戦の茂原でいきなりTTトップを獲得するなど、そのスピードは皆を驚かせた。テストでも常に想定するタイムを上回っており、初戦からの優勝を目指す。
新人の石川友一、河村現斗。ともに昨年までSSクラスで参戦。飛び級でKF2に参戦する。新人ながらもKF2のスピードへの対応は早く順応し期待を伺わせる。まだ、体力面、シャーシやタイヤへの理解度など改善する面も多いが、この延期となった開幕戦はこの2人にとっては、準備する有効な時間となった。まずはポイント圏内でのフィニッシュが目標だ。
KF2も同時全国開催となり、FA-KART RTは過去最大のチーム体制となった。もちろん目指すはチャンピオン。4年目にかけるチームスタッフの意気込みはドライバー以上だ。
また、HKC(ハラダカートクラブ)のエンジンを使用するドライバーが2名。KF2の朝日ターボ。シャーシはINTREPIDを使用。テスト走行でかなり速いタイムを連発しており、KF2のドライバーにとっては脅威。2010年APCでの好走は記憶に新しい。さらにSuperKFに佐々木大樹。シャーシはEXPRITを使用。いうまでもない日本人最速カートドライバー。昨年は5勝を飾ったが、2戦の欠場、1度にDNS、1度のアクシデントによりランキング2位となった。逃げ始めたら手がつけられない。チームの目標となるドライバーの1人だ。
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