2014年SL中日本シリーズは3月2日に開幕した。
前日からの雨の影響もあり、路面コンディションは完全ドライではないものの、レインタイヤを使うほどもなく、難しい状況の中行われた。
開幕戦のYAMAHAジュニアクラスのエントリーは4台。TTでトップタイムをマークしたのは静谷優佑(ハラダカートクラブ)。セカンドには真弓陽(ハラダカートクラブ)がつけ、3位に吉村篤(NEXT-ONE)、4位はデビュー戦の静谷龍亮(ハラダカートクラブ)がグリッドに並んだ。予選ヒートは優佑がトップを快走。2位の真弓は突き放されずついていく。3位は吉村。4位は龍亮が続く。このままの順位で終わると思われた予選ヒートであったが、残り2周でトップ優佑が痛恨のスピン。変わって真弓がトップに踊り出る。優佑は素早く立て直し、3位吉村には先行されず、なんとか2位を確保した。
開幕戦、PPは真弓。隣には優佑が並ぶ。この決勝の始まる直前、急に雨が落ち始め路面を濡らしていく。しかし、すぐに止みそうな雰囲気だったため、スタート時間を若干ディレイ。10分遅れで決勝がスタートした。真弓は見事なホールショットでトップを堅持。2位は3番手からうまくスタートを決めた吉村が浮上。優佑は3位に後退。しかし優佑はすぐに2位を取り戻し、トップ真弓を追いかける。若干濡れた滑りやすいコンディションの中、見事なマシンコントロールを見せ、2位以下を突き放していく。2位の優佑は序盤こそ慣れない路面に苦労していたが、レース後半にはコンディションの回復もあり、真弓にそん色ないラップタイムを刻む。しかし、序盤に引き離されたギャップは縮まることなく、真弓は幸先のよい優勝を飾った。2位は優佑。3位吉村、4位龍亮となった。
続く第2戦。今回はほぼドライコンディション。真弓は開幕戦と同じようにうまくスタートを決めトップで1コーナーを通過。2位は吉村が浮上し、優佑は3位に後退。龍亮がその後に続く。1周目は真弓、吉村、優佑、龍亮。吉村は開幕戦ですぐに抜き返されたのを守った。しかし、2周目の3コーナーで優佑がインから吉村をオーバーテイク。優佑は真弓に離されないよう早目の仕掛けを行った。これで真弓、優佑、吉村、龍亮の順でレースは進行。真弓は開幕戦のようなかなか突き放せず、緊張感をもったまま後半戦へ。12周目1コーナー、若干残っている水溜りに真弓が足をとられオーバーラン。その隙を優佑が見逃さずトップに躍り出る。真弓はコースアウトこそしなかったものの2位に後退。その3コーナー、再びトップに出ようと優佑のインに飛び込むが抜ききれず、さらに痛恨のスピンを喫してしまう。この隙に吉村は2位に浮上し、真弓は3位に後退することになってしまった。レースは残り3周、4台が離れ離れになってしまったため、このままレースはチェッカー。優佑は自身初優勝を飾った。2位は吉村、3位真弓、4位は龍亮となった。
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