ハラダカートクラブからはSL中日本シリーズTIAジュニアクラスチャンピオンの村松伸一(TIA)と同SSクラスチャンピオン稲寄速人(FA-KART)の2名が出場した。
この土曜日は最後の練習走行と、公式練習&タイムトライアルのみ。TIAジュニアクラスのエントリーは20台。村松がどのポジションにいるかはここで判明する。練習走行の結果は13位。トップとのタイム差は0.8秒と少し開きがある。続く公式練習は9位で、そのままタイムトライアルに突入。村松なりの必死のタイムアタックの結果、自己ベストを記録する45.245をたたき出す。しかし、トップとの差はまだ0.8秒。
稲寄はシャーシとエンジンのセッティングに苦しみ、思ったようなタイムを記録できず苦しい。SSのエントリー台数は52台で予選落ちもある大激戦クラス。まずは予選を通過することが目標。朝の練習走行は総合で22位。トップからは0.6秒差。続く公式練習は24位。上位が43秒の前半を記録する中、44秒台しか刻めない稲寄は苦戦する。その苦戦はタイムトライアルまで続き、自己ベストの43.957を記録するが、トップからは0.9秒と引き離されてしまった。これでは勝負にならないと、シャーシセットを大幅に変更することになった。
日曜日、天気は晴天。気温は低く、路面温度も低い状況。
TIAジュニアクラスの公式練習。村松は若干施したシャーシセットの変更が決まりペースアップ。自己ベストを更新する45.117で5番手タイムをたたき出す。トップとの差も0.192秒と大幅に更新。予選ヒートに期待が持てる。その予選ヒート。スタートで少し順位を上げた村松。ヘアピンの4コーナーでアクシデント。ストップはしなかったものの、大幅に順位を落としてしまう。気を取り直して前に向かう村松。この予選ヒートは思ったようにペースが上がらず、さらに自分よりペースの遅いドライバーをオーバーテイクできずにいた。それでも前方でスピンなどでリタイヤするドライバーを尻目に10位でフィニッシュ。スタートポジションより2つ順位を上げた。
稲寄は公式練習グループ19位。これはスタートポジションとほぼ同じ順位。トップとの差は0.7秒。このポジションながらも次第にセットの方向性も判明し、予選ヒートに向けてさらに改良を加える。予選ヒート。まずは予選通過の17位以上でフィニッシュすることが重要。抜群のスタートを切った稲寄は1コーナーまでに4つほどポジションアップ。さらに4コーナーで周りのドライバーを振り切り10位までポジションアップ。前半は上位のドライバーに食いついていったが、隊列が落ち着いてくるとラップペースで遅れ始める。セットはかなり保守的なもので、ストレートスピードが遅く、コーナーで速いという両極端。最終的に2台に抜かれ12位フィニッシュ。決勝は23番手スタートとなった。
TIAジュニアクラスの周回数は15周。スタートで少しでも順位を上げようとする村松。しかし、4コーナーで3台横並びで突入。そのまま立ち上がり5コーナーでアクシデント。その脇をすり抜けようとするが、接触してしまい遅れてしまう。上位集団とは離れてしまったが、必死にポジションを取り戻そうとバトルをする村松。最終的なフィニッシュは13位であった。
稲寄は23番手スタートとアクシデントが怖いポジションからスタート。しかし、稲寄にとってはこの多い台数のスタートは苦にならず、またしても大幅にポジションを上げ、1周目は12位あたりで戻ってくる。この決勝ではストレートスピードも若干回復し、1コーナーでポジションを上げる場面もあった。が、絶対的なスピード不足は解消されず、この決勝でも2台にオーバーテイクされ、最終的に14位フィニッシュがやっとであった。
2人にとって満足できるといえない今年の全国大会であったが、この4日間で培った経験は、間違いなく次にレースに生かされるであろう。
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