2012年9月16日、SL中日本シリーズRound5が開催された。
台風16号の影響で、レースウィークの週間天気予報は雨を表示。コンディションが懸念される中、レース当日は朝から雨は無く、昼には蒸し暑いドライコンディションとなり、白熱したレースが展開された。
YAMAHA TIAジュニアクラス(5台)
1周のタイムトライアルでトップタイムをマークしたのは、ランキングトップの村松伸一(ハラダカートクラブ)。2位は真弓陽(ハラダカートクラブ)、3位は中森広翔(NEXT-ONE)。予選ヒート、トップ村松は危なげなく1コーナーをクリア。2位も真弓が追走。3位には4番手スタートの大橋優樹(ハラダカートクラブ)が浮上し、4位には須永光(NEXT-ONE)ポジションアップ。中森はスタートに失敗し5番手にドロップ。レースはトップ3が離れる展開ながら、須永と中森が激しいバトル。この戦いはチェッカーまで続き、須永が4位のポジションを守る。トップは村松、2位真弓、3位は大橋。
第9戦決勝ヒート。抜群のタイミングでスタートを切った真弓が、トップ村松のアウト側から仕掛ける。しかし、村松もイン側で粘る。両者接触の結果、真弓がコースアウト。後方の中森も巻き込まれトップは村松がキープ。2位に大橋が浮上し、3位は須永が追走。いち早くコースに復帰した真弓が4番手。中森は復帰に手間取り2周遅れで隊列に戻る。以降は順位変動無く、村松が独走で優勝。2位は大橋、3位は須永が入った。
第10戦決勝ヒート。今度のスタートは綺麗に決まり、村松がトップで1コーナーをクリア。2位真弓に3位大橋が仕掛けるが届かない。4位には中森が浮上し、5位は須永。序盤、真弓が村松に食いついて追走。4番手の中森も3位を狙って大橋のテールトゥノーズにつける。中盤、村松は徐々に真弓を引き離し独走状態を築いていく。真弓も村松には離されたものの、大橋には付け入る隙を与えず2位をキープ。3位であった大橋も中森を徐々に引き離し、5台は単独走行となる。そして村松は今期8勝目のチェッカー。2位は真弓、3位は大橋、4位中森、5位須永となった。
SSチャレンジカップクラス(6台)
女性ドライバーが活躍するSSチャレンジカップクラス。タイムトライアルでトップタイムを記録したのはランキングトップの天白有紀(NEXT-ONE)。2番手には堤佳代(NEXT-ONE)がつける。予選ヒート、天白はトップで1コーナーをクリアすると、そのまま後続を引き離す。2位は堤がキープする。3位には打田量哉(ハラダカートクラブ)が4番手スタートからジャンプアップ。4位には須永哲也(NEXT-ONE)が追走する。しかし、その須永を前田憲汰(NEXT-ONE)がパスし4位に浮上。トップ天白は独走だが、2位以下の5台はテールトゥノーズの大激戦。その中で堤が打田の追走を振り切り2位を安泰のものとする。3位は打田がキープする展開でファイナルラップへ。天白、堤、打田はそのままフィニッシュ。しかし、前田は須永、川北秀夫(NEXT-ONE)にパスされ6位でフィニッシュすることとなった。
第9戦決勝ヒート。天白は危なげなくスタートしトップをキープ。2番手には堤、3番手には打田。4番手には川北が浮上し、5位は須永、6位は前田。レース中盤、須永が川北をパスし4位に浮上。さらに前田も川北をパスし、5位浮上。トップ2台は単独走行。3位以下は大混戦でファイナルラップ。1コーナー、須永が打田に仕掛ける。打田がバランスを崩し、ハーフスピン状態に陥り、そのままコースアウト。その打田を避けきれず前田もコースアウトしてしまう。トップチェッカーは天白。2位は堤で今期4回目の女性ドライバーによる1-2フィニッシュを達成。3位は須永、4位は川北が入った。
第10戦決勝ヒート。天白は先ほどのレースをリピートするかのような抜群のスタートでトップをキープ。そのまま後続を引き離していく。2位はスタートを決めた打田が浮上。堤は3位をキープ。4位には川北が浮上し、5位は須永。6位は前田。序盤は順位変動無く進む。7周目、堤の一瞬の隙をつき川北が3位に浮上。須永も続き、堤は5位にドロップしてしまう。このバトルを尻目に打田は2位の座をキープする。レース終盤、3位争いが激化する。14周目、須永が川北をパスし3位に浮上。堤もこれに続き4位に復帰。川北は5位にドロップしてしまう。レースは天白の圧勝。今期7勝目でチャンピオンに向けてまた一歩前進した。2位は自身最上位の打田。3位は須永が入った。
YAMAHA SSクラス(12台)
毎回激しいバトルが展開されるSSクラス。タイムトライアルでトップタイムを記録したのは最年長ドライバー小田宗孝(オダムセンKC)。63歳のPPはおそらくSL中日本シリーズで最年長記録であろう。2位はランキング1位でチャンピオンに王手をかけている稲寄速人(ハラダカートクラブ)。3位は東拓志(NEXT-ONE)。今回のTT、トップ小田のタイムは唯一の31秒台であったが、2位~8位は32.0で並ぶ大混戦となった。予選ヒート、PP小田はトップをキープ。2位は3番手スタートの東が浮上。2位スタートの稲寄はアウト側に押し出され、辻元拓馬(ハラダカートクラブ)にも先行され4位にドロップする。5周目、東が小田をパスしトップ浮上。6周目、稲寄が辻元をパスし3位浮上。SSクラスならではの激戦がこの予選から展開される。トップは東がキープし2位は小田、3位は稲寄。4位争いは辻元と上村和也(Com.DR)が展開する。この予選ヒートは東が制し、SS初のPPを獲得。小田が2位、3位は稲寄。4位は辻元が守りきり、5位は上村が入った。
第9戦決勝ヒート。ローリングスタートから東が好スタートでトップをキープ。2位は稲寄が浮上。3位にも辻元が上がり、小田は4位にドロップする。2位に上がった稲寄はその勢いのまま東も抜き去りトップに浮上する。しかし、今日の東は落ち着いていた。2周目、すぐさまトップを奪い返すと稲寄を徐々に引き離していく。稲寄も東を追走するが、なかなか追いつけない。3位は辻元がキープ。4位には味岡裕輔(NEXT-ONE)がポジションを上げ、5位清川善文(14.マースMS)とバトルを展開。小田は徐々に順位を落としてしまい、6位争いの展開となる。レース終盤は順位変動こそ無かったが、手に汗握る展開。そしてチェッカー。東はSSクラスでの初優勝を飾った。2位は稲寄。ランキング2位であった高田唯希(トレンタクワトロ鈴鹿)がノーポイントとなったため、これでチャンピオンを確定させた。3位は辻元。4位味岡、5位清川となった。
第10戦決勝ヒート。スタートから東がトップをキープ。今回はすぐさま2位以下を引き離し独走状態を築く。2位には第9戦同様スタートで浮上した稲寄。小田は3位をキープする。小田はセットアップが決まったのかすばらしく速く、4周目に稲寄をパスし2位に浮上。逆に稲寄はペースが上がらず小田に引き離され、さらに後方から来る清川とバトルになりそうな雰囲気。東は中盤で磐石の独走。レースをコントロールし周回を重ねる。小田もいいペースで周回していたが、中盤過ぎに突如ペースが落ちてくる。一気に詰まった14周目、稲寄が小田をパスし2位に浮上。小田は苦しくファイナルラップの3コーナー、清川、松本晋吾(NEXT-ONE)、高田と交錯する。結果、小田ははじき出されそこでリタイヤ。混戦を抜け出し、3位に浮上したのは辻元。4位は松本、5位は高田。チェッカーフラッグ。東は初優勝に続き連勝。2位は稲寄、混乱を冷静に対処した辻元が3位フィニッシュ。4位松本、5位清川となった。
SL中日本シリーズ
リザルト ⇒http://www.haradakart.co.jp/result2012/Round5.pdf
ランキング ⇒http://www.haradakart.co.jp/result2012/ranking2012_5.htm
フォトギャラリー ⇒https://picasaweb.google.com/103402532164207162699/20120916SLRD5?authuser=0&feat=directlink
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