鈴鹿選手権シリーズ第6戦は、9月23日開催された。
週間天気予報ではずっと晴れを予想していたのに対し、前日の予報では雨に変わってしまった。迎えた日曜日、天気は雨。路面はもちろんウェット。朝から各ドライバー、シャーシのセットアップ、ギア比の変更など、忙しいレース前となった。そんな天気も昼前には雨は上がり、路面は急激に乾いて、決勝では各クラス、ドライ路面で行われた。今回のレースは予選ヒートが10⇒8周、決勝ヒートが16⇒12周に減算された。
YAMAHA SuperSSクラス
今シーズンの最終戦となるこのクラス。水谷圭児が出場していないため、今回は松村元晃(FA-KART)が1人参戦。公式予選を4位で通過すると、続く予選ヒートでは3位にポジションアップ。好位置から表彰台を目指す。決勝はスタートでPPのドライバーが少し遅れてしまう。松村もその煽りをくって出遅れてしまい、下位とのバトルになってしまう。その間にトップは逃げてしまう。中盤、4位を確保し集団を抜け出した松村。そこから驚異的なペースでトップグループに追いついていく。残り3周、トップ3台との差は1.2秒。しかし、松村はファステストラップを刻みながら急激にその差を縮めていく。ファイナルラップ、ついにグループの後方に追いついた。しかし、そこからオーバーテイクするには周回が足りなかった。フィニッシュは4位。惜しくも表彰台は逃したものの、復帰2戦目で入賞。さらに決勝でのファステストラップを記録した。
CellOPENクラス
VORTEX-ROKGPの事実上のワンメイクとなったこのクラス。今回は前回より台数が増え、13台でレースが行われることとなった。前回優勝の藤松楽久(FA-KART)は、5kgのウェイトハンデを背負ってのレースとなった。公式予選、ウェイトハンデをものともせず3位のタイムを記録。連勝へ向けて好発進を見せた。しかし続く予選ヒート。若干スタートで遅れた藤松は、西ストレートで果敢にポジションを上げようとする。3コーナー、タイヤが温まりきっていなかったのか、まさかのコースアウトを喫する。コースへは復帰したものの、集団からは大きく遅れてしまい、タイヤを温存するためにピットインし予選を諦めた。が、決勝はドライ。スタートで思うように順位を上げられなかった藤松だったが、中盤までには6位にそのポジションを上げた。レース後半は5位争いを展開。そしてついに5位にポジションアップ。4位以上ははるか前方なので、ここでフィニッシュ。なんとか意地を見せた藤松は、2戦連続の表彰を迎えた。
Suzuka Mastersクラス
ランキング争いをしている飯山知一(INTREPID)は、いまひとつ調子があがらないままレースを迎えた。中西智紀(FA-KART)は、徐々に指定のタイヤに慣れてきた感じだ。公式予選、飯山は9位に沈む。中西もあまり得意ではないウェットに苦戦し15位と出遅れる。予選ヒートは飯山がトラブルでリタイヤ。中西はやはりウェットで苦戦するものの、自分のベストを出し12位。少し順位を回復させた。決勝ヒート。ドライコンディションで逆転を目指す。中西はまずまずのスタートを切り、順位を上げていく。逆に飯山は思うように順位を上げられず苦しい展開。中盤、中西は10位前後を争っていたが、他者のスピンに巻き込まれコースアウト。復帰したもののポジションを落としてしまった。これ以降、2人のドライバーに見せ場はなく、飯山は9位、中西は12位でフィニッシュするのがやっとであった。最終戦は12月に行われる。
YAMAHA SSクラス
全日本ジュニア選手権に出場している稲寄速人(FA-KART)が今季初参戦。出走台数が35台のため、予選ヒートまではA、Bの2グループに分けられ行われた。Aグループの公式予選、清水聖也(INTREPID)はユーズドのウェットタイヤに苦戦しタイムが伸びず13位、岩田啓佑(FA-KART)は、コースイン直後にコースアウトを喫してしまい、抜け出すのにかなりの時間を要した。そのため、アタックラップは1周だったため16位に沈む。続く予選ヒート、清水は相変わらず苦しいが、スピンやコースアウトするドライバーを尻目にポジションを上げ11位でフィニッシュ。岩田は一時予選通過ライン内を走行していたが、ペースが悪く最後に1台抜かれて15位。セカンドチャンスヒートに回ることとなった。
Bグループは稲寄が貫禄の2位を獲得。広瀬もまだなれないウェットながら12位のタイムを記録。予選ヒート、スタートでトップに立った稲寄は他のドライバーと激しいバトルを繰り返す。しかし、展開の悪さとタイヤの磨耗に苦しみ、徐々にポジションを失う。最終的に5位で負ニッ主。広瀬は危なげなく走りきり10位。予選は無事通過した。昼後に行われたセカンドチャンスヒートは路面が乾き始めたところで行われた。7台中4台がウェットタイヤ、3台がドライタイヤ。岩田はドライタイヤで出走。PPスタートだったが、初めての最前列でタイミングが合わず出遅れてしまう。ペースもよくなかったが、1台がコースアウトしたため何とか6位でフィニッシュ。決勝へこまを進めた。
決勝ヒート、フルグリッドの34台が1コーナーへなだれ込む。入賞へ早く上位でレースしたい稲寄であったが、序盤はキャブ調整がうまくいかず順位を下げてしまう。逆に清水がポジションを大幅に上げ、中盤でバトルを展開。広瀬はスタートに失敗しポジションダウン。岩田はまずまずのスタートで少し順位を上げた。中盤、スピードを取り戻した稲寄はポジションを回復させていく。1台ずつ順位を上げトップグループとそん色ないラップタイムで追い上げる。しかし、10位に上がったところでフィニッシュ。岩田と広瀬は他のドライバーと終始バトルを展開し、それぞれ27位、28位。清水はペースがまったく上がらず29位でフィニッシュした。
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