世界選手権の併催レースとして開催されたアジアパシフィック選手権。全日本選手権チャンピオンとなった佐伯新(FA-KART/VORTEX/B'stone)が出場。なお、同じく全日本選手権KF2に参戦していた石川友一もエントリーしていたが、諸事情により、参戦を取りやめた。
練習中から好調の佐伯はQFは全体で11位と出遅れる。クオリファイングヒート(QH)はCグループの3列目からスタートする。最初のQH(AxC)は、スタートで3番手に浮上すると、レース中盤で2位に浮上。そのままフィニッシュした。続くBxCではスタートで少しポジションダウン。しかし、少しずつ順位を回復し、最終的に4位でフィニッシュした。最後のQH(CxD)はスタートから危なげなく順位を上げ、ついにトップに浮上。しかしレース終盤、エンジンのトラブルでリタイヤを喫する。
3ヒートの合計ポイントは20p。総合結果は13位となった。
日曜日、プレファイナル。QHの結果により13位スタートとなった佐伯は、スタートで大きく出遅れてしまう。さらに混戦に巻き込まれ、序盤は浮上するのにかなりの時間をかけてしまう。しかし、佐伯は落ち着いたレース運びを見せ、14位にポジションを上げたところで、前との差が大きいこともありペースダウン。ファイナルに向け、タイヤを温存した。この温存がファイナルに大きく影響する。
ファイナル、優勝するためにはミスは許されなく、さらにスタートから決めなければならない。佐伯はそのスタートを完璧に決め、1周目を8位で戻ってくる。さらに1周に1台のハイペースでライバルを抜き去り、11周目には2位に浮上。そのとき、トップの選手は2秒先。佐伯はコンマ2~3秒速いペースで追いかけ、19周目に一気にトップに浮上。さらにそのライバルに付け入る隙を与えずファイナルラップへ。最後までひとつのミスもなかった佐伯はトップでチェッカーを受け、見事優勝を果たした。
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