約2ヶ月のインターバルを経て、全日本選手権のSKF/KF2のRound2は滋賀県・琵琶湖スポーツランドにて7月31日に初開催された。タイトなコーナーと非常にバンピーな路面が続くレイアウトのここ琵琶湖は、シャーシだけでなくドライバーの体力面でも試されるサーキット。1ヶ月前のテストではまずまずのタイムを記録し、レースに挑んだ。
SuperKFクラス
公式予選は佐藤奨二が13位、松本祥人が14位、佐々木大河は苦しく23位と出遅れる。第3戦の予選ヒート、佐藤、松本は順調にポジションをアップさせていくが、佐々木はトラブルでリタイヤ。タイヤを労わり、佐藤は10位、松本は12位でフィニッシュ。第3戦決勝ヒート、佐藤は10位、松本は12位、佐々木は24位からのスタート。佐藤は前半から飛ばし一気に5位まで順位を上げる。松本もシングルポジションでレースを展開。佐々木も混乱を交わしながら上位を目指す。序盤も終わろうとするところ、急に佐藤のペースが落ち始める。カートにトラブルを抱えて少しずつドロップしていく。逆に松本は順位を7位まで上げる。このままさらに順位を上げたいところの松本であったが、暑い夏の琵琶湖に徐々に体力を奪われペースを下げてしまう。それでも松本は10位に踏みとどまりフィニッシュ。佐藤も苦しい展開ながら13位。ポイントを獲得した。佐々木は最後まで自分のペースを作ることができず15位であった。この琵琶湖、多くのドライバーが体力面で苦しんだ。
第4戦の予選ヒート。松本は悩みに悩んだセットアップの変更に時間がかかってしまい、グリッドにつくことができなかった。第3戦決勝からこの予選ヒートまでのインターバルは約1時間ほどしかない。タイトなスケジュールはドライバーだけでなく、ピットクルーにも厳しい。佐藤はタイヤのデグラデーションに注意しながらの走行に専念し11位。佐々木は不利な後方スタートで順位を思うように上げられず22位。
第4戦決勝ヒート、長い長い1日のラストレース。さらに長い長い26周の長丁場。この琵琶湖のスタートラインは最終コーナーを出て50Mほどしかない。さらにその最終コーナーアウト側のタイヤカスもひどく、各ドライバー不利な状況を作らないように走行、その結果ローリング隊列は揃うことなくスタートが切られる。8番手あたり以降のドライバーはスタートから最終コーナーをレーシングラインでスタートしていく。トップが1コーナーを通過時点で26番手の松本はまだ最終コーナーをクリアしていない。
スタート直後、多重アクシデントが発生。そこに佐藤が巻き込まれる。佐藤はシャーシにトラブルを抱えリタイヤ。松本はできる限りのポジションアップを図り、佐々木とともに順位を上げていく。レース自体は大きな混乱もなく順調に進んでいき終盤を迎える。松本は苦しいレースを必死に走りきり12位でフィニッシュ。2戦連続のポイントを獲得した。佐々木は完走したものの2戦連続の15位とポイントを伸ばすことができなかった。
KF2クラス
公式予選、練習を数多くこなした河村現斗は15位、ここ琵琶湖でジュニア時代に優勝を果たしている佐伯新は苦しい16位、石川友一は19位。3人ともコースとシャーシセットが決まらず後方からの追い上げとなる。予選ヒートはスタート直後佐伯、石川を含むアクシデントが発生し、ポジションを落とす。順調にスタートした河村も小競り合いでポジションを入れ替えるが、最終的に16位、佐伯は少し最後尾から追い上げ17位、石川はシャーシにトラブルを抱え途中でピットに入りリタイヤ。
決勝ヒートは26周。佐伯、河村はオープニングラップで順位を落としてしまう。逆に石川は順調にスタート。河村はなかなかペースが上がらず、佐伯に交わされてしまう。逆に佐伯は1つずつ確実に順位を上げていき、中盤には10位まで回復する。レースはこう着状態が続きながら展開し、終盤に入る。佐伯は9位にポジションを上げそのままフィニッシュ。なんとかポイントを獲得した。河村も苦しいレースを走りきり14位、石川は大きなトラブルを抱えたシャーシを必死に操ったが、最終的にリタイヤとなった。
次戦は8月21日スポーツランドSUGOで開催される。
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