激戦。この言葉が表すようSL中日本シリーズのYAMAHA-SSクラスは参戦の全選手のタイム差が少ない。
タイムトライアルでトップタイムをマークしたのは辻元拓馬(ハラダカートクラブ・FA-KART)。2番手は第2戦で優勝の奥田史憲(トレンタクワトロ鈴鹿)。3番手は今季好調の松本晋吾(NEXT-ONE・TONYKART)。トップから最下位までのタイム差は0.676秒。まさに少しのミスで転落するすさまじい争い。
予選ヒートはトップ辻元がスタートから守る。2番手奥田、3番手松本。トップ3台は緊迫したバトルで周回を重ね、その順位のままチェッカー。4位には今期初参戦の小田宗孝(オダムセンKC・TONYKART)が浮上。
第3戦の決勝ヒート。スタートは辻元が先行。奥田が2位につける。3位松本、以下トップグループは8台程度で形成。トップ辻元はペースが上げられず奥田の攻撃を必死に防ぐ。しかし、そのせいでさらにペースが落ちてしまい、なかなか予選ヒートのように抜け出せない。中盤、ついに辻元と奥田が接触。辻元は順位後退。奥田はなんとか生き残りトップ浮上。トップに立った奥田だったが、松本に迫られ逃げられない。3位には混戦を抜けた高田唯希(トレンタクワトロ鈴鹿・GILLARD)。4位は小田がその高田を攻める。5位以下はさらに混戦。橋詰拓馬(ハラダカートクラブ・CRG・以下、拓馬)、織田祥平(ハラダカートクラブ・FA-KART)、清川善文(14マースMS・BIREL)などバトルを展開。トップ奥田はトップの座を守りきり優勝。2位は松本、3位は高田、4位小田、5位はしぶとく拓馬が入った。
第4戦決勝ヒート。スタートは辻元が三度成功。しかし、2周目に奥田にインをつかれ、その影響で4位まで順位を落とす。さらに辻元はその周の最終コーナーでアクシデント。悔しいリタイヤ。トップ奥田はまたしても松本に攻め立てられる。3位に浮上したのは小田。小田も松本の動きを見つつトップを狙う。4位以下はまた混戦。一度下がると上がってこれない中日本のSSクラス。全員のベストタイムの差は、推定で0.2秒程度である。レースはトップ3がオーバーテイクはないものの緊迫した展開。しかし、このままチェッカーとなり、奥田は2連勝。ポイントも75Pと2位以下を突き放しにかかった。2位は松本ランキングも2位に浮上した。3位小田は第3戦の4位と合わせ久々の表彰台を獲得した。
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