2014年5月14日水曜日
全日本カート選手権(西)第2戦 中山 レースレポート
2014全日本カート選手権(西)第2戦・中山大会は5月9~11日の日程で開催された。この週末は当初、雨予報が出されていたが、結果的には3日間とも快晴で、気温も初夏を思わせる汗ばむ陽気で、絶好のレース日和となった。
FP-Jr.CADETクラスには伊藤琢磨(FA-KART/YAMAHA/DL)が出場。前日の土曜日はまずまずの調子で、今シーズン最高のリザルトが期待された。しかし、日曜日の公式練習からエンジン、シャーシのセットアップが崩れ、思うようにスピードが出せないまま公式予選を迎えることとなった。その公式予選でもスピードの改善は見られずまさかの12位と後方からの追い上げを余儀なくされた。続く予選ヒートは序盤からスピード不足が目立ち、集団の後方での我慢の走りを強いられる。それでもレースに強い伊藤はなんとか1つポジションを上げ、11位でフィニッシュ。有利なイン側スタートを獲得した。
25周の決勝レースが始まる。ローリングは1周で決まりレーススタート。注目の2コーナーでの位置取り合戦をうまく切り抜けた伊藤は11位から一気に6番手までジャンプアップ。しかしオープニングラップの4コーナーでアウトにはらんでしまい、2ポジションダウン。このファイナルではマシンの調子はかなり向上。すぐさまポジションを回復し7位に浮上。ここから6位の選手に詰め寄るも、あと一歩が足りず、レース後半まで7~9位を上下することとなる。終盤、6位の選手をついに攻略。クロスで抜き返されるのを防いだ伊藤は、そのまま集団から抜け出し、そのポジションを確固たるものにする。しかし、トップグループははるか前方。伊藤は6位でフィニッシュ。もちろん満足いく結果ではなかったものの、開幕戦に続くポイントは獲得した。
FP-ジュニアクラスには大橋優樹(FA-KART/YAMAHA/YH)が2戦目を迎える。朝の公式練習は好調で2グループに分かれた最初のグループで4番手のタイムを記録。シーズン初のポイント獲得に向け、幸先の良いスタート。続く公式予選でも自己ベストを更新。7分間の半分くらいまでは6番邸内の掲示板にゼッケン27を刻ませる。しかし後半は若干のマイナートラブルもあり、自己ベストを更新することができず、グループ内でも後退。さらに後半のグループのほうがペースが良かったため、結果は20位となった。予選ヒートはスタートから出遅れてしまう。挽回しようと必死に前を追うが、全日本の激しいバトルに翻弄され、ポジション回復どころか自分の走りもできずに終了してしまう。
決勝は予選ヒートの結果に基づき23番手からのスタート。瞬間的なラップタイムは中盤の選手とそん色ないため、うまくレースを展開すれば、ここからでも十分ポイント圏内に到達できる。この決勝はまずまずのスタートから積極的なレースを披露。序盤は17~18番手位を走行する。しかし、一瞬の隙が大橋を襲い、一気に6~7番手落としてしまう。気を取り直しレースを続ける。中盤以降は1つずつポジションを回復する。しかし、終盤コースアウトを喫した際にポジションダウン。最終的に24位でフィニッシュすることになった。今回も目標に達することはできなかったが、スピードの向上とともに、オーバーテイクの感触を掴み、バトルの形ができてきたことは、次回の瑞浪で活かされるであろう。
全日本FS125クラスには稲寄速人(FA-KART/IAME/BS)が参戦。開幕戦のウェットコンディションでは思うようなリザルトが残せなかった稲寄。2年前のFP-Jr.で表彰台を獲得した中山で上位を狙う。練習走行では決して好調ではなかったものの、公式予選では5位のタイムを記録。3列目で、さらに有利なイン側スタートを獲得する。予選ヒートはスタートで若干遅れる。そして2コーナーでアクシデントに巻き込まれ、リアカウルが内側に曲がってしまいスピードが出ないままオープニングラップを終える。その2周目に8位にポジションダウン。しかし、序盤に目の前の2台がクラッシュし労せずポジションを回復。しかし、マシンは本調子ではなくいまいちスピードが足りない。それでも後半にペースを改善し4位のポジションを狙ってファイナルラップへ。しかし、ここでは無理せず5位フィニッシュ。予選同様のいい位置からのスタートを獲得した。
決勝レースは30周の長丁場。シグナルがブラックアウトしレースがスタート。2コーナー、またしてもアクシデントに巻き込まれる。今度は9位までポジションダウン。ここからいつもならば挽回する稲寄だが、序盤からまったくペースが上がらず、トップグループどころか前方のドライバーにも引き離され、9位を走行するのがやっとの状況。予選では後半からペースを改善したものの、この決勝ではさらに悪化し、広報のドライバーに攻められることとなる。我慢のレースを続ける稲寄は一瞬のミスからコースアウト。ポジションを最後尾まで下げることとなってしまった。復帰したときは序盤に遅れたドライバーの直後。なんとか追いつきオーバーテイクを試みるものの、成功させることができず13位でフィニッシュすることになってしまった。今回は予選のポイントのみの獲得に終わり、苦しいシーズンが続く。
次回の全日本カート選手権(西)第3戦は、6月7~8日・フェスティカ瑞浪にて開催される。
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