2012年6月9日土曜日

SL中日本シリーズ Round3

SL中日本シリーズRound3は、6月3日 快晴の中開催された。

YAMAHA TIAジュニアクラスは5名のエントリー。TTでトップタイムを刻んだのはランキングトップの村松伸一(ハラダカートクラブ)。2位は2戦ぶりの出場の鶴田哲平(トレンタクワトロ鈴鹿)。予選ヒート、村松は順調なスタートからトップをキープ。前回はこのまま後続を引き離していったが、今回は鶴田が村松をピッタリマーク。テールトゥノーズで周回が進む。3位争いは中森広翔(NEXT-ONE)を先頭に、千原幸輝(ハラダカートクラブ)、大橋優樹(ハラダカートクラブ)が追走する。トップ争いは終盤、村松が若干鶴田を引き離してチェッカー。村松は決勝のPPを獲得した。2位は鶴田。3位争いは中森が守りきり、千原が4位、大橋はストップしてしまい5位となった。
第5戦決勝ヒート。展開は予選ヒートと変わらず、村松と鶴田のトップ争い、中森、千原、大橋の3位争いとなった。鶴田は村松の隙を伺おうとするが、このヒートの村松は完璧な走りでトップを守る。後方の3位争いは熾烈で、特に4位に上がった大橋に千原が果敢に攻め立てる。再三インにノーズを入れるも逆転には至らない。大橋も中森の一瞬の隙を突こうとするが決定打はない。ファイナルラップ、トップの村松は1車身のリードを守りきり、見事4連勝を飾った。2位は惜しくも鶴田。3位争いも順位変動はなく、中森、大橋、千原の順でフィニッシュした。
第6戦の決勝ヒート。オープニングラップは村松が完璧なスタート。鶴田が続く。予選ヒートや第5戦決勝ヒートと同じ展開が予想されたが、今回は鶴田が果敢に村松にアタック。特に最終ヘアピンでインに入り、出口で村松が抜き返す光景が繰り返された。そしてレース中盤、ついに鶴田がトップを奪取する。2位にドロップした村松はさらに逆転しようと追走する。しかし、この第6戦の鶴田は速く、1~2周でセーフティマージンを築く。その差はファイナルラップでも縮まることなくチェッカー。鶴田は開幕戦に続く2勝目をマークした。村松は2位であったが、ランキング的には大きなリードを守っている。3位争いは中森が再び制し表彰台を獲得。4位大橋、5位千原であった。

SSチャレンジカップクラスは5名のエントリー。前回のRound2で連勝を飾った天白有紀(NEXT-ONE)がTTでトップタイム。2位は堤佳代(NEXT-ONE)で、女性ドライバーの1-2で予選ヒートが開始される。天白は予選から危なげない走りで後続を引き離していく。激しいの2位争い。堤、川北秀夫(NEXT-ONE)、打田量哉(ハラダカートクラブ)、前田憲汰(NEXT-ONE)が一触即発のレース。その激しい争いは終盤、打田と前田が接触。両者ストップしてしまう。天白は余裕のトップチェッカー。2位は守りきった堤、3位は川北。
第5戦決勝ヒート。予選同様、天白がスタートから後方を引き離す。2位争いはまたしても堤以下4名で展開。3位に上がった打田は執拗に堤にアタックする。しかし、なかなかオーバーテイクにはいたらず、そのバトルでペースがダウン。天白は逃げ、後方は大激戦。中盤、打田が突然にスローダウン。マシントラブルでリタイヤを喫してしまう。1台少なくなった2位争いは堤が引っ張る。ファイナルラップを迎える天白に追いつくドライバーは皆無。余裕のトップチェッカーで3連勝をを達成。2位は堤が守りきり、3位は川北、4位前田であった。
第6戦の決勝ヒートも天白は独走のレース。今回の天白はまったく危なげなく、メカニックも安心して見れるレースであっただろう。その代わり2位争いはさらに激しさを増す。2位は堤がキープするが、川北、打田、前田が続き、4名の激戦。まず仕掛けたのは打田で川北をオーバーテイクし3位浮上。川北はさらに前田にも抜かれ5位にドロップ。堤を追いかける打田であったが、前田がその打田を抜き3位に浮上。堤はそのバトルを尻目に2位をキープ。終盤、天白は独走のトップ。2位堤、3位争いは前田と打田。最後の最後に打田が前田をパス。3位を取り戻す。レースはこのままチェッカーとなり、天白がパーフェクトウィン。堤が2位に入り、女性ドライバーの1-2フィニッシュとなった。3位は打田、4位前田、5位川北であった。

PRD-Avantiクラスは6名のエントリー。TTでトップタイムをマークしたのは藤原幸則(NEXT-ONE)。2位は前回2連勝の松本晋吾(NEXT-ONE)。3位のタイムを記録したのは川北浩之(ハラダカートクラブ)であったが、車検で重量が足りず失格。予選ヒートを6位でスタートすることとなった。変わって3位スタートするのは武内広明(ハラダカートクラブ)。予選ヒート、藤原と松本が激しいトップ争いを展開。そのためペースが上がらず、3位以下も追走し、6台が接線のレースを展開する。再三藤原にアタックする松本はわずかなミスで藤原と接触。その隙に武内が2位に浮上する。4位には川北がジャンプアップし、5位争いは仁科真一(ハラダカートクラブ)と平野達矢(ハラダカートクラブ)のバトル。しかし、このバトルは平野のスピンアウトで決着する。予選ヒートのトップは藤原で決勝のPPを獲得。2位は武内、3位松本、4位川北、5位仁科、5位平野。
激戦の第5戦決勝ヒート。藤原がホールショットし、松本が2位浮上。3位は武内、4位は川北がキープする。このレースも藤原と松本の激しいトップ争いが展開されるが、もっとも速かったの川北であった。レース中盤、まず武内を抜き去り3位浮上。さらに松本もオーバーテイクし2位にジャンプアップ。終盤、勢いそのままに藤原にアタック。ホームストレートでサイドバイサイドのバトル。ここは藤原が踏ん張りトップをキープ。しかし、川北の勢いは止まらず3コーナーでアタック。見事トップ浮上する。負けじ藤原も追走するが、オーバーテイクにはいたらず、川北はうれしい初優勝。2位は藤原、3位松本が入った。
第6戦の決勝ヒート。ホールショットは藤原。2位には松本が浮上。3位武内、4位は川北。松本は藤原に序盤から積極的に仕掛けていく。その積極性が功を奏し、藤原をパス。トップに浮上した松本は段違いのスピードで後方を引き離していく。川北はこのヒートでも調子がよく、武内、藤原をパス。レース中盤には2位に浮上する。しかし、松本ははるか前方であった。レースはこのまま進行し、松本は3勝目をマークするトップチェッカー。2位は川北が入り、ランキング争いも激しさを増す。3位藤原、4位川北、5位仁科、6位は平野であった。

13名のドライバーが出場したYAMAHA SSクラス。TTトップタイムはランキングトップの稲寄速人(ハラダカートクラブ)。2位は辻元拓馬(ハラダカートクラブ)。3位は松藤翔也(ハラダカートクラブ)。予選ヒート、ホールショットは稲寄。辻元も2位をキープし、稲寄に迫る。3位も松藤がキープする。稲寄と辻元はテールトゥノーズでトップ争い。しかし、中盤からは稲寄が少しずつマージンを広げていく。そこでペースを上げたのは松藤で、辻元をオーバーテイクする。2位に上がった松藤は稲寄を追いかけたいところだが、辻元がピッタリマークする。レースに動きはなく稲寄がトップチェッカー。2位松藤、3位辻元、4位は味岡裕輔(NEXT-ONE)が入った。
第5戦決勝ヒート。トップでオープニングラップを終える稲寄。2位は辻元が浮上し稲寄に迫る。3位は松藤がキープ。清川善文(14マースMS)、味岡が続く。順位変動なくレースは続くが、中盤からは稲寄が徐々に辻元を引き離す。逆に辻元は松藤に攻め立てられる。さらに後方には清川と味岡もその差を縮めてきた。ワンミスが命取りとなる展開の中、ドライバーは集中力を切らさずレースはファイナルラップへ。稲寄はセーフティーマージンを保ったままトップチェッカー。今期4勝目をマーク。2位は辻元、3位松藤、4位清川、5位味岡、6位は後方から追い上げた小田宗孝(オダムセンKC)が入賞した。
第6戦の決勝ヒート。ホールショットは稲寄でトップをキープ。2位は辻元が再び浮上し、味岡も続く。松藤は4位にドロップ。5位は清川がつける。6位には東拓志(NEXT-ONE)、7位に小田。東はオープニングラップで清川をパスし5位浮上。序盤は上位4台がテールトゥノーズのバトルを展開するが、味岡がミスから4位にドロップ。中盤に差し掛かるころ、松藤が辻元にアタックし成功。2位に浮上しトップ稲寄に迫っていく。このバトルで味岡ももう一度追いついた。中盤過ぎの順位は稲寄、松藤、辻元、味岡。辻元はペースが上がらず味岡に攻め立てられるが、その順位は渡さない。一触即発の中レースは進む。終盤、稲寄を攻め立てた松藤のペースがダウンしていく。この隙に稲寄はスパートをかけ一気にマージンを築く。ファイナルラップ、稲寄は危なげなく連勝。今期5勝目を飾った。2位は松藤、3位辻元、4位は惜しくも味岡。しかしレース後、車検で松藤はリアバンパーが外れていることが判明し、ヒートペナルティとなってしまった。順位は繰り上がり、2位辻元、3位味岡、4位清川、5位小田という正式結果となった。

リザルト ⇒http://www.haradakart.co.jp/result2012/Round3.pdf
ポイントランキング ⇒http://www.haradakart.co.jp/result2012/ranking2012.htm
フォトギャラリー ⇒https://picasaweb.google.com/103402532164207162699/20120603SLRD3?authuser=0&feat=directlink

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