全日本選手権 西地域 第3戦は6月17日、岐阜県・瑞浪レイクウェイにて開催された。
FP-Jr.クラスに出場した稲寄速人(FA-KART)、練習からまずまずの調子を維持しており、上位が期待された。
この日の朝の瑞浪は雨。路面はもちろんウェットコンディションだが、公式練習が始まるころには雨は上がり、路面は徐々に回復傾向にあった。それでも走行したタイヤはレイン。エンジンの調子を確かめながら軽く走行し9位で終える。
2グループに分かれた公式予選。Aグループはほぼ全員がドライタイヤでの走行になったものの、本来のドライでのタイムには届かず、回復した路面で走るBグループが圧倒的に有利な展開。稲寄はその有利なBグループで3番手タイムを記録。合算でも3位で予選は2列目イン側からのスタートとなった。
予選ヒートからは完全なドライコンディション。スタートで積極的に前を目指し、1コーナーで2位浮上。さらに2コーナーでトップに浮上する。しかし、スリップストリームが大きく効く瑞浪で独走は許されない。トップグループは7台で形成し、各ドライバーは頻繁な順位変動でレースが進められた。スタートでトップに立った稲寄であったが、中盤はなかなか抜きあぐねることが多く、ファイナルラップでは7位、そのS字の入り口で前の選手のインを突くが、止まりきれずコースアウト。フィニッシュは19位となり、またしても予選で順位を下げる結果となってしまった。
気を取り直して挑んだ決勝ヒート。ポイント的にも上位でフィニッシュしたい稲寄は、スタートから積極的に攻めていく。それが功を奏し、また1台また1台とポジションを回復させていく。そしてついにはレース中盤で3位にまで浮上する。さらに後方がバトルでタイムを失っている間にその座を確実なものとしていた。トップ2台は完全に抜け出ており、稲寄はこの2台に追いつくすべはない。後半に差し掛かるころ、集団から抜け出した2台が、稲寄のスリップを利用して徐々に追いついてきた。あと2LAP、ついに捕まえられ4位に後退。さらに3台でバトル中5位に後退。それでもまた抜いて3位や4位にあがることも。ファイナルラップ、4位でバックストレート。3位の選手はS時手前で完全なブロックライン。その隙を突こうとしたところ、逆に5位の選手に抜かれてしまい、フィニッシュは5位となった。19番手からのスタートとしては上出来な結果であったが、3位を走行していたことを考えると非常に悔しい。しかし、瑞浪はそのときの展開で順位が決まってしまうので、ある意味仕方がないこともある。それでもフィニッシュできたことが次につながるであろう。
FS125地方選手権には前回琵琶湖大会でデビューした橋詰拓馬(CRG)と今回がデビューの織田祥平(FA-KART)の2名が出場。なかなかのドライバーが多く出場しているFS125地方選手権の中で、練習中でもまずまずのタイムを刻んでおり、表彰台は難しいものの、入賞争いはできそうな感じがあった。公式練習はFP-Jr.同様ウェットコンディション。そして公式予選では完全なドライコンディションで行われた。
エントリー台数が18台のため、1グループで行われた公式予選。スリップストリームがよく効く瑞浪では、それをどううまく使えるかがタイムアップの鍵となる。織田と橋詰は互いにスリップを使い合いタイムを伸ばそうとするが、なかなかいいタイムを刻むことができず、織田が16位、橋詰が17位と後方に沈んでしまう。
予選ヒート、スタートから積極的に上位進出を狙ったのは橋詰で、ポジションを少し上げてオープニングラップを終える。しかし、橋詰のエンジンが不調でラップタイムが上げられない。織田もあまり好調ではなく、前に着いていくのが精一杯の予選ヒート。橋詰の徐々に順位を落としていってしまい、結局17位でフィニッシュ。織田もいいところなく15位で予選を終えた。
決勝ヒート、オープニングラップからのアクシデントもあり織田、橋詰ともに順位を回復。しかし他のドライバーと激しいバトルをした結果、中段グループから引き離されてしまう。スリップが効かなくなるところまで逃げられると、なかなか追いつくことができない。レースは各ドライバー必死な走りを見せるものの、全体的な展開では単調なものとなってしまい、順位キープしフィニッシュ。橋詰は14位、織田は15位でレースを終えた。2人はともにいいところ見せることができなかったが、今回のこのレースでの経験は、必ず次のレースで生かされるであろう。
FP-Jr.クラス リザルト ⇒http://www.kart.jp/results/2012/0617_mizunami/w3-jr.html
FS125地方選手権 リザルト ⇒http://www.kart.jp/results/2012/0617_mizunami/w3-fs125.html
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