2011年10月26日水曜日

SL中日本シリーズ Round6 レースレポート

2011SL中日本シリーズRound6は10月23日開催された。
当日は天気が危ぶまれたが、日曜日は朝から太陽が顔をのぞき、路面コンディションはドライでのレースとなった。

 YAMAHAジュニアクラスは5名のドライバーが参戦。
タイムトライアルでトップタイムをマークしたのはランキングトップの松藤翔也(ハラダカートクラブ)。2位は前回初優勝を飾った広瀬光結(ハラダカートクラブ)。予選ヒートは松藤が好スタート。東拓志(NEXT-ONE)が2位に浮上。広瀬は3位にドロップ。広瀬は果敢に2位を奪い返そうと東に仕掛けるが、最終コーナーでスピンを喫し、最後尾まで順位を落としてしまった。松藤はトップチェッカー。2位東、3位は村松伸一(ハラダカートクラブ)が浮上した。
第11戦の決勝ヒート。松藤はトップでオープニングラップをクリア。東、村松と続き、4位には広瀬が中森広翔(NEXT-ONE)をパスする。松藤はハイペースで逃げ始め、2位とのギャップを大きくしていく。広瀬は3位村松に追いつきオーバーテイクを仕掛ける。ここで2人は接触してしまい、村松はコースアウト。復帰したものの最後尾ドロップ。広瀬は何とか立て直し、2位東に迫る。レース終盤、ついに広瀬が東を捕らえ2位に浮上。松藤は独走でトップチェッカー。2位広瀬、3位東となった。
第12戦は松藤が勢いそのままにホールショットを取ると、そのままペースを上げ独走状態に持ち込む。2位は東だが、村松、広瀬がバトルに持ち込み熾烈な2位争いを展開。勢いがあるのは広瀬で、村松をキレイにオーバーテイクすると東とのバトルを開始。しかし、今回は東が広瀬を防御し2位を死守する。松藤は完全勝利で今季8勝目。チャンピオンへさらに一歩近づいた。2位は東が守りきり、3位広瀬。4位村松、5位中森の順でチェッカーとなった。


 SSチャレンジカップクラスは7名がエントリー。
タイムトライアルトップは藤野能樹(ハラダカートクラブ)。2位はランキング1位の山本大輔(ハラダカートクラブ)。予選ヒートは上位2名のバトルが展開され、テールトゥノーズの争いが展開される。藤野はなんとか守りきり決勝のPPを獲得。2位山本。3位は村瀬晃(NEXT-ONE)が追走。
第11戦決勝ヒート。予選ヒート同様、藤野と山本のバトルが展開。3位争いは村瀬と天白有紀(NEXT-ONE)がバトルする。トップ争いは藤野が徐々に山本を突き放すかに見えたが、山本もペースを上げ藤野に迫る。後方3位争いは天白が制する。ファイナルラップ、藤野は山本の追撃を押さえきりトップチェッカー。2位山本、3位は天白が入った。
第12戦も藤野と山本のバトルが展開される。このレースは藤野が落ち着いた走りを披露し、徐々に山本を突き放し、独走状態を築いていく。3位には天白が上がっており、トップ争いに食いついていく。藤野は最後まで冷静な走りを披露し、トップチェッカー。2位は山本が入り、ランキングトップを守る。3位は天白が入り、表彰台を獲得した。

 PRD-Avantiクラスは前回と同じ4名が出場。
タイムトライアルトップは加藤雄祐(ハラダカートクラブ)。2位は前回連勝の松本晋吾(NEXT-ONE)。3位は武内広明(ハラダカートクラブ)、4位は仁科真一(ハラダカートクラブ)。予選ヒート、加藤は好スタートでトップでオープニングラップを飾る。2位松本、3位は仁科が浮上し、武内は4位から追走。レースはこのままチェッカーで加藤が決勝のPPを獲得。
第11戦決勝ヒート。加藤は見事なスタートでホールショット。松本が2位、3位は仁科、4位武内。加藤と松本はギャップが開いたり、縮まったりと手に汗握る展開。仁科は3位を守る。トップ加藤は落ち着いてレースを展開し、付け入る隙を与えず優勝を飾る。2位は松本。
第12戦決勝は三度加藤がホールショット。松本は2位で食い下がる。3位は武内が浮上し、仁科が4位から追い上げる。今回は加藤と松本がテールトゥノーズのバトルを展開。3位争いも武内と仁科が激しい接戦を展開。レースが中盤に入ろうとするころ、武内と仁科が接触。両者、ストップはしなかったものの、武内はシャーシを破損しピットイン。メカニックによる応急リペアを施しレースに復帰。トップ争いはさらに激化し、松本はいつでも仕掛けられる位置にいる。そしてファイナルラップ、加藤は松本の攻撃を防ぎきり連勝を飾る。2位は惜しくも松本。3位仁科、4位武内となった。

YAMAHA-SSクラスは6名と、いつもより少ないドライバーで争われた。
タイムトライアルトップはランキングトップの奥田史憲(トレンタクワトロ鈴鹿)。2位は好調を維持する橋詰拓馬(ハラダカートクラブ)。6台ながらもトップから最後尾までのタイム差は0.35秒と接戦。予選ヒート、PP奥田はオープニングラップをトップでクリアする。しかし、2位拓馬も奥田をぴったりマーク。3位には橋詰龍二(ハラダカートクラブ)を交わした高田唯希(トレンタクワトロ鈴鹿)が浮上。奥田を追走する拓馬はついに捉える。しかし、奥田も負けじとオーバーテイクし返しトップに返り咲く。6台が接戦を展開した予選ヒートはトップ奥田、2位拓馬、3位高田、4位龍二、5位山本政宏(NEXT-ONE)、6位清川善文(14・マースMS)の順。
第11戦決勝ヒート。奥田は危なげなくトップをキープ。2位拓馬も奥田に迫る。3位は山もtがジャンプアップ。4位清川、5位高田、6位龍二。トップ争いが激化する中、4位争いの清川と高田が接触し、清川はコースアウト。無念のリタイヤを喫する。レース中盤、拓馬が奥田を捕らえる。しかし、奥田はすぐさまトップを奪い返す。緊迫したレースはファイナルラップへ。テールトゥノーズ、奥田は必死にトップを死守する。最終コーナー、奥田はブロックライン、拓馬はクロスを狙う。両者接触。拓馬は生き残りそのままトップチェッカー。嬉しい初優勝。奥田は接触の影響でトラブル発生。2位山本、3位高田、4位龍二。奥田もなんとかフィニッシュまでもっていったが、5位に終わる。
チャンピオンシップが架橋を迎えた第12戦。奥田はスタートからトップをキープ。しかし、拓馬をはじめダンゴ状態でレースが展開される。第11戦同様、緊迫したレース展開。高田が拓馬をパスし2位浮上。しかし、連勝を狙う拓馬はなんとか高田を逆転し2位に浮上。その間隙を縫って龍二も高田をパス。高田は4位にドロップ。そのバトルで奥田は少しマージンを築いていた。ここから拓馬はハイペースで奥田を追い、ファイナルラップでついに追いつく。しかし、そのギャップはオーバーテイクするところまではなく、奥田がトップチェッカー。2位拓馬、3位龍二の順でフィニッシュした。奥田はこれでランキング2位の拓馬との差を57Pに広げ、最終ラウンドを待たずチャンピオンが確定した。

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