全日本選手権の西地域・第3戦は6月19日、兵庫県・猪名川サーキットにて開催された。
全日本選手権となったFS-125クラスには今回、継続参戦中の米川直宏(FA-KART)と今季初参戦の葛西佑紀(CRG)が出場。高速の前半とテクニカルな後半が特徴の猪名川サーキットに挑む。参加台数は16台。
コンディションはウェットからだんだんドライに移行する公式予選。スタートから若干間をおいてスタート。しかし、2人とも思うようにタイムが上がらず13位、14位。
続く予選ヒート。この日の猪名川は雨が降ったり止んだりの微妙なコンディション。雨は上がっているが、路面はまだ濡れている。ドライタイヤかウェットタイヤ悩んだ末、ウェットを選択。全体も半分がドライ、半分がウェット。レース前半はウェット勢が速く、順位を上げる。しかし、米川は展開が悪く、順位を少し上げるに留まる。葛西は初めて使うハイグリップウェットをうまく機能させれない。レース中盤になるとドライタイヤが速くなっていき、こうなるとウェットタイヤでは歯がたたない。結果は米川が12位、葛西は15位であった。
決勝ヒート。今回は完全にドライコンディション。予選で結果的にタイヤを温存できた2名は積極的に上位を狙う。2人ともバトルを展開しながらのレース前半。しかし、これまでの練習も雨に祟られドライでのセッティングが完璧ではなく苦しいレースとなる。終盤に差し掛かるころ、葛西はブレーキトラブルによりリタイヤを喫する。米川は万全ではないマシンを駆使しながらフィニ
ッシュ。最終的にポイント一歩手前の9位となった。
ジュニア選手権。稲寄速人(INTREPID)は練習でまずまずのタイムを刻み、自信を持って猪名川に乗り込んだ。公式予選はドライコンディション。タイミングを見計らってコースインするが、結局単独での走行となってしまい14位に終わる。
予選ヒートはウェット。しかし、雨はなく路面のみが濡れている。ここでユーズドのウェットを選択。が、このタイヤがまったく機能しない。順位を上げるどころか、ズルズルと後退してしまう。苦しいこの予選ヒートは15位とひとつポジションを落とした。
迎えた決勝ヒート。待望のドライコンディション。スタートは慎重にし、隊列が落ち着いてから攻撃を開始する。中盤までトップグループとそん色ないタイムでどんどん順位を上げる。間もなくトップ10というところで、急にペースが落ち始める。乗らなければいけない猪名川の縁石にシートがヒットし完全に壊れてしまった。これではまともに走ることができない。それでも粘りの走行を続け、ポイントは取れなかったものの10位フィニッシュを果たした。
次回は7月24日、開幕戦と同じ中山サーキットで行われる。
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