いよいよ開幕を迎えた2018SL中日本シリーズ。開幕戦のカテゴリーはYAMAHA SS & SuperSSクラスのみとなったが、各レースで熱戦が繰り広げられた。
朝の有料フリー走行、公式練習を経て行われたタイムトライアルでは、前年の同クラス総合ランキング2位の清川善文(ハラダカートクラブ/FA-KART)がトップタイムをマーク。2位には鈴木七瀬(トレンタクワトロ鈴鹿/Crocpromotion)、3位には里中祐基(ハラダカートクラブ/FA-KART)がつけた。
予選ヒートは10周。トップ2の清川、鈴木は順当にポジションキープ。3位には井上珀(ハラダカートクラブ/TONYKART)が浮上するが、すぐさま里中がこれを返す。その後方では上村和也(ハラダカートクラブ/TONYKART)が追走。清川はハイペースで飛ばし後続を引き離す。鈴木は少しペースが上がらず里中に追いつかれた。8周目、里中が鈴木を攻略し2位に浮上。トップチェッカーは清川。以下里中、鈴木、井上、上村と続いた。
早くも第1戦の決勝ヒート。PPの清川はホールショットを決める。鈴木はイン側スタートの利を生かし2位に浮上。里中は3番手、井上は4番手、5番手には上村。その後方では黒谷颯(NEXT-ONE/KOSMIC)と吉田彰都(ハラダカートクラブ/FA-KART)がバトルを展開。レースは大きな順位変動無く中盤へ。清川はハイペースで独走状態を築き、鈴木も追いかけるがその差は開いていく。鈴木の後方では井上が里中に追いつきオーバーテイクのチャンスを伺っている。このバトルは終盤まで続くが井上は里中をなかなか攻略できない。レースは15周を終えてチェッカー。清川は第1戦の優勝を果たし、2位は鈴木。3位は井上からの攻撃を守りきった里中。井上が4位。以下上村、黒谷とフィニッシュした。
第2戦の決勝ヒートは波乱のレースとなった。清川はホールショットこそ奪ったものの、最初の3コーナーで2番手に浮上した鈴木の攻撃を受け4位にドロップ。その隙を見て里中がトップに浮上。しかし鈴木はすぐに里中をオーバーテイクしトップに上がる。1周目は鈴木、里中、井上、清川。2周目3コーナーで里中が鈴木のインを突きトップに返り咲く。その間隙をぬって井上もすずきをパスし、鈴木は3番手にドロップ。序盤からトップ4台が一触即発の接近戦を演じる。しかしその体制はすぐに崩れ去る。3位争いの鈴木と清川がまさかの接触。2名とも最高峰までドロップ。トップ争いは里中と井上のバトルとなった。後方では上村が3番手に浮上し、それを長谷川敬(ハラダカートクラブ/FA-KART)と吉田が追う。里中は井上の執拗な攻撃をうまく捌き隙を見せない。井上も果敢にアタックを試みるもペースの乱れもあり、あと一歩が攻めきれない。このトップ争いは終盤までもつれ込みファイナルラップ。里中は最後まで井上を前に出さず嬉しい初優勝。井上も自身最高位となる2位を獲得。3位は上村。4位争いは長谷川が制し、吉田が5位でフィニッシュした。
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