意外と早く(決して飛ばしていません)もてぎから帰って来れました。
今回はHONDAのお膝元であるもてぎでの初のSL全国大会でした。しかし、参加ドライバーは思ったよりも少なかったのではないでしょうか? さすがに普段から練習はできるものの、レース数は決して多くはないもてぎ。しかし、レース自体はレベルが高く、タイム差も非常に少ない接戦で、すべてのクラスで白熱したバトルが見られました。また、もてぎのコースの安全性もよく、大きなクラッシュは何回かあったものの、けが人などはなかったのではと思います。パドックの印象も配置、スペース、使いやすさすべてでよかったですね。
今回、ハラダカートクラブからの唯一の参加となった村松伸一選手。昨年のSUGOにリベンジと1年間戦ってきました。その成果、レベルアップは著しく、走行回数の少ないもてぎにおいてしっかりとした走りが印象的でした。決してトップタイムではないものの、そのドライビングに欠点は少なく、トップとのタイム差はコース慣れ、シャーシセットの部分が大きかったところです。(ただし完璧なドライビングではなく、突き詰める部分はまだまだある) やはり1年間しっかりレースをすると確実にドライバーはレベルアップしますね。
練習中はドライコンディションがメインで、どうしても0.3秒くらいが詰めれません。あれやこれやとセットアップを変更するも、タイムアップはなかなか…。それでも土曜日のタイムトライアルでは0.2秒まで詰めました。2位までは0.1秒以内です。(0.1秒で2位に上がれた) 結果は8位であったが、かなり期待できる8位であったことは間違いありません。さらにスリップで0.2~0.3ほど速くなるもてぎでずーっと単独走行だったことを考えると…!?
日曜日は雨予報。起きたら路面は濡れているがドライタイヤでの走行。わずかな時間の公式練習で5番手タイム。しかし、0.4秒ほどのタイム差があり、予選に向けてさらに悩みが増します。目指すは優勝ですが、今回はどうしても速いドライバーが1名居るので、表彰台が現実的な目標。8番手からなのでスタートで順位を上げたい。作戦を考えるも、今回はスタート時にパイロンが設置(しかも3個)されるので、アウトからの「まくり」は通用しない。仕方無しにリスクを避け、できるだけ順位を落とさず(アウト側はほぼ落ちます)スタートし、レース中にポジションアップを図る。練習中でも村松のオーバーテイクテクニックは上手であったので、その作戦でレーススタート。1コーナーでフロントロー2台がすっ飛び、PPだったドライバーはサンドトラップにつかまりリタイヤ。やはり1-2コーナーで順位を落とした村松は8~9位でバックストレートへ。まあ、このまま3~4つほどポジションを上げれれば思った矢先、4コーナーで追突されクルッとスピン。最後尾まで順位を落とす。 …おいおい。。。 村松は1つポジションアップで14位。けっこうやばい状況になりました。
決勝前、雨が落ちてくる。強い雨ではない。しかし、路面は濡れていく。決勝ヒートは3クラス目。さてドライなのかレインなのか。直前まで悩みに悩んで選択したのはレイン。前の2クラスでドライでギャンブルに出たドライバーはことごとくハズレ。TIA-Juniorクラスは全員がレインでのレースになる。次に14番手から表彰台に乗る作戦を考えた結果、かなりギャンブルなセットアップでレースに挑む。2周目、完全にあてが外れ、最後尾を独走する結果となってしまいました。
村松選手にとっての2013年のSL全国大会は残念な結果に終わってしまいましたが、昨年よりも大幅にレベルアップしたところを見ると、選手は目指すものがあるとここまで成長するということを見せてもらいました。さあ、2014年のSL全国大会は鈴鹿での開催。すでにかなりのエントリーが見込まれ、まず出場するには各地のSLレースを勝ち抜く必要がありそうです。